朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『にょにょにょっ記』。
妄想日記と動物の絵が不思議な世界へ連れて行ってくれる。歌人・穂村弘と漫画家でイラストレーターのフジモトマサルがコラボレーション。視点が変わる面白さを味わえます。ストレスがたまっている時にオススメです。
『にょにょにょっ記』
著者:穂村弘/フジモトマサル
出版社:文藝春秋
ときどき穂村弘は天使と一緒に散歩をしているらしい。なんだかうらやましい。天使が見守ってくれてるなんて。「どうして安い自動販売機があるんだろう?」「優しい人の家の前だから?」ふたりの会話はシュールでおかしくてかわいい。
電車やバスで、喫茶店や図書館で、エレベーターの中で、著者の頭に疑問が次々とわいてくる。たとえば音楽室の謎について。中学校や高校の音楽室にはハイドンやバッハやモーツァルトの肖像画がかかっているけれど、どうして音楽室だけなんだろう。「家庭科室には、小林カツ代の肖像画はなかった。平野レミのも。絵を描くための美術室にさえ、ピカソの肖像画はなかった。岡本太郎のも」
確かにそうですよね。ちょっとだけ視点を変えてみると、ふっと見えてくるものがありますね。穂村さんが見つけた日常の不思議のあれこれに魅かれます。フジモトマサルさんの絵にしびれます。この本を読んでいたら、心のモヤモヤが晴れてちらりと青空がのぞく。天使がそばにいてくれるのかも。いい感じです。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>