朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『あんぱん ジャムパン クリームパン』。
本の仕事に携わる女性たちが、コロナ禍の暮らしをつづったエッセイ集。家事や仕事の悩み、愛する人やペットのこと、おこもり生活を支えたおいしいもの、なくて困ったものについて。青山ゆみこ（あんぱん）、牟田都子（ジャムパン）、村井理子（クリームパン）の三人が、リレー形式で日記を送り合った一冊です。
『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』
著者：青山ゆみこ／牟田都子／村井理子
出版社：亜紀書房
不安や心配に押しつぶされそうな日々が続くなかで、みんなとまどいやがて途方に暮れた。2020年4月23日、あんぱんさんは「自宅とその周辺だけがわたしの世界になった」と書いた。
とても小さくなってしまった世界は居心地が悪くて息苦しい。三人はそんな気持ちを率直に日記に吐露します。考え込むことが増えたクリームパンさん。いつも変わらぬ猫に救われていると書くジャムパンさん。
誰にも言えずにいたこと、ひとりで抱え込んでいたことを打ち明ける。それだけで波立っていた心がしずまっていく。途方に暮れていた著者たちがおしゃべりするように日記を交換することで、次第に気持ちがほどけていくようすが伝わってきます。おこもり生活の楽しみとなったおいしいもの、パンケーキの朝食やおうち焼きそばの話も語られます。
三人を支えているのはきっと、またいつか再会したいという気持ち。あまくておいしい菓子パンの名前をもつ女性たちに元気をもらえる一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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