朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『本に読まれて』。
『ミラノ霧の風景』『ヴェネツィアの宿』などの作品で知られる須賀敦子が本について綴った一冊。本を愛した人の素晴らしい読書案内をどうぞ。
『本に読まれて』
著者:須賀敦子
出版社:中央公論新社
ある夏の日、著者が旅から帰ると郵便受けに本がたくさん届いていた。心弾ませながら小包をほどくと一冊の表紙が目に止まり、須賀さんは床に座り込んだままその本を読みはじめた。
長い旅から帰ったばかりの須賀さんをこんなにも魅了した詩の本を、私も読んでみたいと思う。
海外文学から日本文学まで深く鋭く考察する本書。小説、詩、随筆、写真集など幅広い分野にわたって本の世界を案内します。とりわけ「好きな本たち」についての文章には、本を読むことのよろこびがあふれています。
そしてまた、旅に出るときも新しい本との出会いが待っていました。イタリアへと旅立つ朝、須賀さんが機内用のバッグに詰めたのは池澤夏樹、世界を旅しつづける作家の本でした。「この人の、こういった本を読みたかったという、めぐりあいの歓びが、だれにも邪魔されない旅行中の読書にぴったりと思えた」——。秘密の読書ノートのようなカバーも美しいですね。
須賀敦子さんの本、以前ご紹介したこちらもぜひどうぞ。
*『塩一トンの読書』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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