朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『きみを嫌いな奴はクズだよ』。
朝読書にぴったりの本を選びました。人気歌人の木下龍也の第二歌集です。朝、目覚めた時に、ピンクとブルーの本が目に入ったら一日のはじまりが色づいて、ちょっとカラフルな気分になりそうな気がします。もちろん朝に限らず、心の赴くままにいつでも読みたくなる一冊です。
『きみを嫌いな奴はクズだよ』
著者:木下龍也
出版社:書肆侃侃房
「ああサラダボウルにレタスレタスレタス終わらないんだもうねむいのに」「夢のなかでは近視です はなびらのひとつひとつがてのひらでした」「僕用の墓だと思う地下駐車場に車を眠らせるとき」——。
日常のひとこまから過去や夢のなかへ、そこからまたどこか別の場所へ。いくつもの世界を行ったり来たりするような、すべてが重なり合うような不思議な感覚にとらわれます。
「最近は仕事ばかりで真昼間の庭の匂いに包まれてない」この一首から遠い昔の子どものときの記憶がよみがえってくる。眠くてけだるい日中の静けさに包まれながら五感が研ぎ澄まされます。
この歌集の「朝時間」は、「僕の身体はきっと君にふれるためだけにある」より素敵な一首を。「空が傘を見せてほしくて落とす水のようなキスに君は応じる」
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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