朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『愛のうた』。
人気歌人の東直子が愛についての短歌を選び読み解いた本。「愛」と「命」をテーマに300首を紹介します。作家の西加奈子さんとの対談も収録。さまざまな愛のかたちを見つめながら、短歌の魅力を伝えます。
『愛のうた』
著者:東直子
出版社:中央公論新社
五・七・五・七・七に託したありったけの愛。歌人たちの恋文をそっと読ませてもらっているような気がしました。
「恋人の家までの坂 鉄板をだし巻き卵ゆるく転がる」(石川美南)「すきなひとがいつでも怖い どの角を曲がってもチキンライスのにおい」(田口綾子)
恋人の家へ続く坂道で、好きな人を思いながら歩く街で、ずっと愛する人のことだけを考えている。そんな一途な歌に魅かれます。
夏の恋、鼓動の高まり、失恋をめぐって、寄り添う恋心、すぐそばにいる人。「愛」と「命」をテーマに選ばれた歌のなかに、自分の気持ちにぴったりの一首が見つかるかもしれません。
愛のうたの「朝時間」は、出かける夫に妻が呼びかけた愛情あふれるこの歌を。「うちで一番いいお茶飲んでおしっこして暖かくして面接ゆきな」(雪舟えま)
心とからだで感じる短歌。朝読書にはもちろん、カフェ読書にもオススメです。寒い季節、温かいものを飲みながら心を熱くする一首を見つけたくなります。
東直子さんの本、以前ご紹介したこちらもどうぞ。
*『短歌の詰め合わせ』
*『いつか来た町』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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