今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『いつか来た町』。
歌人・東直子が25の町の情景をつづった本。京都、横浜、遠野、下北沢、新宿、パリ……。いつか来た町。みなさんはどの町に行ったことがあるでしょうか。
『いつか来た町』
著者:東直子
出版社:PHP研究所
それぞれの町の話には素敵なタイトルがついている。連弾、木霊、流転、面影、明暗。たとえば「連弾」は神保町、「木霊」は江古田。題名と町のエピソードがイマジネーション豊かにつながってゆく。
土地を好きになるというのは、恋をする心と似ているという。銀座の街並みに人工の光が灯りはじめる頃、著者はその美しさにうっとりする。冬の仙台で夕方の光に包まれながら「町が好きだ」と思う。きっと、どんな町でも、と。著者は夕暮れ時の町に恋をしているのかもしれない。
木々が色づく秋色の町をゆっくり散歩したくなるエッセイです。公園のベンチに座って読むのもオススメです。週末の読書にもぜひ。
Love, まっこリ〜ナ
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