今日のカフェボンボンは、『東京随筆』。
散歩の達人、赤瀬川原平さんが東京の町を案内する。今日もふらりと。いつも急がぬ旅の途上にいるように。「江戸の味わい」「下町の愉しみ」「絵筆と街並み」「路地と坂道」などのテーマで180篇。ひとつの町につき1ページとちょっとずつ。この短さが心地よいです。
『東京随筆』
著者:赤瀬川原平
出版社:毎日新聞社
大通りをはずれて路地へと歩く。路地は曲がっても曲がっても曲がり角があってキリがない。
山の手も下町も、商店街も繁華街も寺町も、東京はどこまでもつながっていると実感する。そんなの当たり前かもしれないけど、赤瀬川さんの目線で見ると新鮮なのだ。
自分の感覚を頼りに道をそれていく。さすが路上観察学会メンバー、散歩心がときめく場所にちゃんと行き当たる。カンが冴えてるんですね。といっても、何かを見つけなくちゃということがないから気が楽です。
町工場のある駅の反対側に回ってみたら、古いビルに「東京水族館」の看板がかかっていたけど、魚はいなくてふつうの家に人が住んでいた……。そんな感じの散歩だから、地図もいらないし、こちらも焦らずのんびりついていける。
渋谷の雑踏を眺め、秋葉原にたじろぎ、上野動物園でヘビクイワシに見とれる。伊豆大島へも飛んで、大島桜を見てコロッケを食べる。
東京散歩の「朝時間」は、江戸の情緒が残る町・深川あたり。
おなかがすいたら、深川飯などいかがでしょう。
GW中に東京へ遊びにくる方にもおすすめです!
Love, まっこリ〜ナ
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