下町空さんぽ、レトロな美術館や甘味処など、ノスタルジックでモダンな東京をご案内。
今日のカフェボンボンのおすすめは、『東京ロマンチック案内』。ガーリィなモノを愛する甲斐みのりさんが「愛おしい東京のかけら」を集めました。
『東京ロマンチック案内』
著者:甲斐みのり
出版社:マーブルトロン
東京のロマンチックは、少々古めかしい。きらびやかさとは遠いところにある。ショーウィンドウのガラス越しにぼんやり見えるケーキのように。
東京スカイツリーも、周辺に情緒ある下町の風景が残るからこそ、ロマンチックな場所として成り立つのではないかしらん。
旧岩崎邸庭園や浅草花やしきは、なんでこんなに浪漫にあふれてるんだろう。たぶん、そこには、外の喧噪とは異なる空気と時間が流れているから……。
この本では紹介されていないけれど、私の東京ロマンのイチオシは「朝倉彫塑館」。彫刻家・朝倉文夫のアトリエと住宅を公開した、こぢんまりとした美術館です。台東区谷中の町なかにある居心地のいい空間ですが、現在は保存修復工事のため休館中。来年のオープンが待ち遠しいです。
ロマンチック散歩の「朝時間」は、多摩動物公園。早起きしてモノレールに乗って出かけましょう。本のお供には、資生堂パーラーの花椿ビスケットなどいかがですか。
古い街並も新名所も、乙女色にやさしく染まる一冊です。
ロマンチックな雨上がりの朝に。
Love, まっこリ〜ナ