朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『短歌と俳句の五十番勝負』。
歌人の穂村弘と俳人の堀本裕樹が同じお題を短歌と俳句で詠み、エッセイをつづった一冊。短歌と俳句の魅力を豊かに伝えます。
『短歌と俳句の五十番勝負』
著者:穂村弘・堀本裕樹
出版社:新潮社
ひとつのお題でこんなにも違う世界が出現するなんて。エッセイ読むうち、歌人・穂村弘と俳人・堀本裕樹のお二人のお題のとらえかたの違いが見えてくる。
「青空にエンドロールが流れだす 蝉が鳴いているだけだった夏」(穂村弘)
「つやつやのバターロールや秋の湖」(堀本裕樹)
「ロール」というお題がエンドロールにもバターロールにもなる。
お題を出したのは、作家、詩人、俳優、芸人、書店員などさまざまな職業の人たちです。ちょっとドキッとするようなお題もけっこうあって。たとえば、作家の柴崎友香さんは「たしなめる」、タレントの壇蜜さんは「安普請」、芸人の又吉直樹さんは「唾」。そして、誰かが選んだひとつの言葉から、不思議だったり素敵だったり怖かったりするような、思いもかけないような作品が生まれてくる。そこがとても面白いのです。
短歌も俳句もどちらも素敵。気になるお題から読むのも楽しいです。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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