朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『塩一トンの読書』。
『ミラノ霧の風景』『ヴェネツィアの宿』などで知られる須賀敦子さんが、心に残る本についてつづったエッセイ集です。本との幸福な出会いが待っています。
『塩一トンの読書』
著者:須賀敦子
出版社:河出書房新社
本とのつきあいは人間同士の関係に似ていると須賀さんはいう。長年つきあっている人の知らなかった一面に気づくことがあるように、好きな本を読み返すたびに「それまで見えなかった襞」が見えてくることがある——。
じっくりつきあえばつきあうほど、人も本も隠されていた襞をそっと見せてくれる。こうして少しずつ、本を読むことが自分にとってかけがえのないものになっていくのだと思います。
海外文学から日本文学まで、奥深い本の魅力を伝える本書。好きな本についてつづる須賀さんの情熱が伝わってきます。
とくに心に残るのは、須賀さんが愛した本『アリス・B・トクラスの自伝』にまつわるエピソード。夜、泣きそうに疲れているとき、この本に出てくる料理のレシピに心が和んだのだそうです。
本を読む幸福をあらためて感じる一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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