今朝のカフェボンボンは、「猫の本」特集の第2弾。
おすすめのメニューは、『黒ねこミケシュのぼうけん』です。人間の言葉をしゃべる黒猫のミケシュがなんとも愛らしい物語です。
『黒ねこミケシュのぼうけん』
著者:ヨゼフ・ラダ/訳:小野田澄子
出版社:岩波書店
くつ屋さんに飼われているミケシュは、人間の言葉を覚えてじょうずにおしゃべりするおす猫。「ぼくは、くつ屋さんのうちのミケシュというものです!」なんてちゃんとあいさつするんです。
くつ屋の男の子ペピークは、ミケシュが寝つくまで、毎晩おとぎ話をしてあげるのですが、お化けの話になると、子猫のミケシュはいつもこう言うの。「ペピークってば、そんなこわいの、お願いだからもうやめて!」って。
いくらうまく話せても、ミケシュが陰口や悪口なんかは言わないところが好き。『長ぐつをはいた猫』のまねをして長ぐつをはいてスケートしたり、お祭りに出かけたり、元気いっぱいでお茶目なミケシュは、いつだって村の人気者です。
ユーモラスな明るい絵とお話の著者は、チェコの国民的画家のヨゼフ・ラダ。ミケシュが暮らすナシノキ村は、ラダが生まれ育ったボヘミアの農村を舞台にしているそうです。農村地帯の素朴な生活が物語から伝わってきます。
ミケシュの「朝時間」は、病気のペピークの代わりに学校に行くシーン。
今日習った勉強をペピークに教えたい一心で乗り込んでいきます。教室にミケシュが現れると子どもたちは大喜び。ミケシュの堂々としたふるまいも立派!こんな授業があったらどんなに楽しいでしょうね。
本のお供には、ナシをいかがでしょう?ミケシュの「ナシどろぼう」のエピソードにちなんで……。
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Love, まっこリ〜ナ