今日のカフェボンボンは、犬と猫が仲良くそろって登場する物語。
世界中でロングセラーを続ける、ヨゼフ・チャペックの名作です。ユーモラスで愛らしいお話と絵を楽しんでね!
『チャペックのこいぬとこねこは愉快な仲間』
著者:ヨゼフ・チャペック/訳:いぬいとみこ・井出弘子
出版社:河出書房新社
こいぬとこねこが、森の小さな家に一緒に暮らしています。何でも人間のやる通りにしたくて、掃除や買い物はもちろん、ケーキを焼いたりもするんです。
ふたりで相談して一生懸命取りかかるんだけど、人間がやるのとはだいぶ違ったふうになっちゃう。食いしん坊のこいぬが石けんを食べてしまって、口中がひりひりするからと水をどんどん飲んだら、ものすごい泡だらけになっちゃったりね。
自分たちの体を洗濯しっこしたあとは、洗濯物を乾かすみたいに、物干しにふたりでぶら下がるの。爪でひっかけるから洗濯ばさみもいらないのよ。こいぬとこねこは自分たちの成し遂げた結果に大満足。それがとてもほほえましいのです。
ふたりの「朝時間」は、雪の日に手紙を書いた朝。
をてまみありがとお、なんてしたためて、大吹雪の中をポストへ急ぎます。
著者は、弟のカレル・チャペックとともに、チェコが生んだ国民的な文化人として知られています。『ダーシェンカ』『長い長いお医者さんの話』『園芸家12カ月』などの挿し絵でもおなじみです。
この物語は、ヨゼフが娘のアレナにしてあげたお話から生まれたそうです。
Love, まっこリ〜ナ