今朝のカフェボンボンは、「猫の本」特集の第3弾をお届けします。
おすすめのメニューは、『カモメに飛ぶことを教えた猫』。
黒猫とカモメとの心に響く愛情物語です。
『カモメに飛ぶことを教えた猫』
著者:ルイス・セプルベダ/訳:河野万里子
出版社:白水社
ひなが生まれるまで、その卵の面倒を見る。ドイツの港町ハンブルクに暮らす黒いおす猫ゾルバは、瀕死のカモメに誓います。そのひなに飛び方を教えてやる。約束する。でも、いったいどうやって?
ゾルバにだってわかりません。それでも名誉にかけて誓った約束は必ず守る! ゾルバは真っ黒な太った体で小さな卵を温め続けます。やがて卵からかえったカモメのひなは、ゾルバを“ママ”と慕うようになって……。
港町の猫の中の猫ゾルバが、それはもうかっこいいのです。誇り高く心が広い。強くてやさしい。これ以上何が要りましょうか。「ゾルバが誓った約束は、港の猫すべての約束なのだ」と、ひと肌脱ぐ猫たちも個性豊かできっぷがいい。人間世界にも置き換えることができる深いお話ですが、私は、ゾルバたち、魅力的な猫に出会えただけで大満足です。
黒猫ゾルバの「朝時間」は、太陽と海風を感じる港町・ハンブルクの朝。
読書のあとには、港町気分でシーフード料理をいかがですか?
楽しい挿し絵も多く、160ページ足らずと読みやすいので、通勤途中やお昼休みにもおすすめです。
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Love, まっこリ〜ナ
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