今日のカフェボンボンは、『ふしぎ猫ブドレンカ』。
チェコの作家カレル・チャペックのエッセイ集。ユーモラスで心温まる、猫エッセイの傑作です。
『ふしぎ猫ブドレンカ』
著者:カレル・チャペック/監修:ペトル・ホリー/訳:小野田若菜
出版社:ブロンズ新社
カレル・チャペックといえば、子犬の『ダーシェンカ』が有名ですが、こちらのブチ猫も負けずにいい味を出しています。
17匹も子猫を生んだプドレンカ。気がついたら「私」のまわりに誰もいなくなっていた。やたらに「子猫入りませんか」とすすめまくっていたからだ。あっけなくプドレンカは死んでしまうのだけれど、入れ代わりに彼女の末娘がプドレンカ2世として出戻ってくる。彼女も21匹の子を次々に産んで……。
とぼけた味わいのエッセイのほか、犬と猫の違いについての考察も面白い。猫たちを見つめるチャペックの温かなまなざしは、そのまま人間にも向けられたものに違いない。
愉快でほのぼのとした心地よさに包まれる一冊。子犬の名作エッセイ『ダーシェンカ』もオススメです!
Love, まっこリ〜ナ