今回の朝美人インタビューのスペシャルゲストは、コラムニストであり、作詞家であり、TBSラジオ『生活は踊る』やポッドキャスト番組『OVER THE SUN』で活躍するラジオパーソナリティでもある、ジェーン・スーさん。3月には、各々の道を歩む13人の女性たちに話を聞いたインタビューエッセイ『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(文藝春秋)が出版されました。
朝早く夜も遅い仕事をこなしながら、複数の草鞋を履きこなしているジェーン・スーさん。異なるメディアやチャンネルを介して、世代・性別を超えたすべての現代人に語りかけ、優しくも時に厳しく、でも決して押し付けない言葉を届け続けています。
そんなジェーン・スーさんは朝時間をどう活用し、一日に向き合っているのでしょうか? 彼女の等身大の朝の過ごし方を教えてもらいました。
ジェーン・スーさんの朝時間インタビュー
仕事で夜が遅くなるなど、生活リズムが不規則になることもあると思います。そんな時でも「朝時間をハッピーに、快適に過ごすために心がけていること」はありますか?
朝にシャワーを浴びる時には、必ず音楽を聴くようにしています。
その日の気分に合わせて、テンポの良いものから落ち着いたものまで。自分のテンションをマネージするのに音楽は役立ちます。朝シャワー用のプレイリストも作ってありますよ。
あとは最近、朝快適に起きるための夜習慣も始めました。寝る前にアミノ酸のサプリを飲むようになったら目覚めがよくなった気がします。
「毎朝これは欠かせない!」という習慣があれば教えてください。
朝起きたらすぐ、マッサージチェアに乗ります。
もう10年以上かな? かなり高い買い物でしたが、これほど役に立つとは思っていなかったので、まったく後悔していません。眠気を覚ますのと、寝ているあいだの体のコリをほぐすのに必要です。
あとは水をゴクゴク飲む。体を起こすのにも有効です。
朝ごはんは召し上がりますか? 朝ごはん習慣について教えてください。
月曜日から木曜日までやっているラジオ番組で試食が多いので、朝ごはんはスキップすることが多いです。
食べたとしても牛乳と冷凍のフルーツで作るスムージーなど。以前はしっかり朝ごはんを食べていたのですが、そうすると昼に眠くなってしまうことが多いのでやめました。休日はお腹が空いて目が覚めることもあります。
美容や健康、日常・仕事のモチベーションアップなどを意識して、朝にやっていることは何かありますか?
平日の朝はバタバタなので、特別なことは難しいかも。
朝時間を有効に使うことが一日のスタートを気持ちよく切る秘訣だと頭では分かっているのですが、現実にはなかなか……という方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりです。いつか仕事を引退したら、なにか朝に始めてみようと思います!
「理想の朝の過ごし方」はありますか?
午前6時に目覚ましなしで起きて、軽くストレッチをしたあとフレッシュなフルーツを少し。ランニングのあとシャワーを浴び、スキンケアをしながら髪を乾かす。もちろん、お気に入りの音楽を聴きながら。この時点で7時半くらいかな? そのあと新聞を読んだり、語学の勉強をしたり。
ああ、理想の朝時間を考えているだけで、なんだか上等な人間になったような気持ちになりますね。
現実には、濡れた髪をひっつめてTBSに滑り込む毎日です。今はそれでいいと思っています。
新刊『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(文藝春秋)
初めて本を出版されてから、今年で10年になるというジェーン・スーさんによる、初のインタビューエッセイ『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』。
たぐい稀なる才能を持って成功を掴み取ったように見える彼女たちの中には、「出だしから幸運の自女神に微笑まれた人も、突然、王子様に見出されたシンデレラもいなかった」(本書「はじめに」より引用)と言います。
現代を生きるすべての人の背中に優しく手をあてて、少し押してくれる。そんな一冊になっています。
スペシャルゲスト:ジェーン・スーさん(コラムニスト/ラジオパーソナリティ)
1973年、東京生れの日本人。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』で講談社エッセイ賞を受賞。近著に『おつかれ、今日の私。』(マガジンハウス)、『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(文藝春秋)など。TBSラジオ『生活は踊る』、ポッドキャスト番組『OVER THE SUN』、『となりの雑談』、『生活が踊る歌』ではパーソナリティーをつとめている。
Instagram:@janesu112
Twitter: @janesu112
朝美人®インタビュー
朝美人®(朝を自分らしく、心地よく過ごす人)なみなさんの、欠かせない習慣や大切にしていること、工夫していることなど。朝の過ごし方についてお聞きするコーナーです。
ゲスト一覧:https://asajikan.jp/asabijin/guest/