■ 入浴には運動とよく似た効果がある!

 

入浴は、最高の美容タイムとよく言われますが、実は、良い眠りを得るためにも効果的。「スッキリお目覚め…秘訣は夕方の運動で」では、夕方の運動が良い眠りを得るのに効果的だとご紹介しましたが、入浴にも運動とよく似た効果があるので、運動ができないときは、ぜひお風呂に入るようにしてみてください。

 

入浴は体を清潔に保つのはもちろんのこと、血行をよくして気分をリラックスさせ、体の疲れを解消するといった効用がありますが、こういった効用は快眠を得るためにも役立ちます。入浴すると、それまで交感神経系優位だった状態から副交感神経系優位へと切り替わるため、気分が落ち着いて呼吸も自然に深くなり、眠りやすいモードへと切り替わります。

 

 

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 ■おやすみ30分前までのバスタイムで快眠♪

 

また、緊張がほぐれることから筋肉が緩み、血行やリンパの流れもよくなります。さらに、体が温まることから血行や代謝がよくなり、老廃物の排出が促され、疲れやむくみもとれやすくなります。そして、「寒い夜もぐっすり眠ろう!」でも述べたように、入浴後には血液が末端まで効率よく巡るため、深部体温が自然に下がりやすくなり、寝付きもよくなります。

 

忙しくて最近はシャワーばかり、疲れているのに眠りが浅いという方は、5分でもいいので湯船に入るようにしてみてください! ただし、入浴直後は体温が高く眠りにくいので、入浴は就寝の30分前にはすませましょう。

 

 

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★ポイント1 浴室を温めておく
浴室の温度が低いと、洋服を脱いだ瞬間にヒヤッとします。そして、湯船に入ると、急に温かくなる。これは、心臓に大きな負担になるので、お風呂に入る少し前からお風呂の蓋を開け、シャワーなどを使って浴室全体の温度を上げておきましょう。そして、必ず足先からかけ湯をして、体をならしてから湯船に入ること。

 

★ポイント2 入浴前にはコップ1杯の水を
入浴中は汗をかくので、脱水状態にならないよう、入浴前にはコップ1杯の水を飲んでおきましょう。

 

★ポイント3 お湯はぬるめに
湯船の温度は40度前後に。42度以上の高温は、心臓に負担になるうえ、交感神経を刺激して目が覚めてしまうことが。また、長く入っていられないため体の表面しか温まりません。
心臓の位置より下の位置までお湯に入って、じっくり温まりましょう。ただし、糖尿病の人、心臓が悪い人や血圧の高い人、妊娠中の人などは医師に相談を。

 

★ポイント4 肌の乾燥に注意
肌が乾燥するとかゆみが起こりやすくなり、それが眠りの妨げになることがあります。身体を清潔にすることは大切ですが、ボディはやさしく洗い、乾燥する人はボディローションなどをなじませ、肌にやさしい生地のパジャマにしましょう。

 

★ポイント5 湯冷めに注意
入浴後は体温が下がりやすいので、体が冷えないうちにパジャマを着ましょう。また、髪はなるべく乾かして眠ること。濡れたまま眠るのは風邪を引く原因になるだけでなく、髪を傷める原因になるので注意して。

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この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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