今日のカフェボンボンの本棚は、『京都好き』。
長田弘、武田百合子、山田詠美、千早茜、みうらじゅん、森茉莉らの書き手による京都にまつわるアンソロジー。あの時代のあの場所であの人が見た風景は? 古都をさまよう時間を楽しんで。
『京都好き』
編者:早川茉莉
出版社:PHP出版
作家や詩人が歩いた京都を、風景をたどりながら読む。
池波正太郎が通った老舗のバー「サンボア」。夕飯に行く道すじに「サンボア」があればうってつけ。行きも帰りも〝ちょいと〟立ち寄った。哲学者の谷川徹三は大丸の食堂で過ごすのが好きだった。
思いがけないものに京都を感じる人もいる。伊丹十三が目をとめたのは市電の看板の文字。「人、車 整然と行く 美しさ」この言葉の優雅なイメージに心うたれるのです。
京都という街に魅かれるのはなぜだろう。変幻自在で不可思議な街にみんなが寄ってくる。それはいつでもお帰りと迎えてくれる場所だからかもしれません。「京都の街だけは思い出にならない」という千早茜の言葉が心に残ります。
Love, まっこリ〜ナ
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