くるりや木村カエラ、UAなど数多くのアーティストの写真を手がける写真家が写す京都の風景。ガイドブックとしても使える、とびきり贅沢な写真集です。

20130321

京都 The Old and New Guide of Kyoto
著者:MOTOKO
出版社:プチグラパブリッシング

京都の町のすみずみまで柔らかい光が差し込んでいる。暖かな日差しは鴨川の水面や柳に注がれ、寺や神社をやさしく照らし、路地の奥まで入り込む。世界文化遺産も国宝も、名庭園の石や苔さえまどろんでいるかのようだ。

うららかな景色だな、好きだなあという思いが先にきて、それから写真の背景に気づいて、そうか京都だったんだと感じるさりげなさがとてもいい。

著者のMOTOKOさんは、ライフワークとして京都を撮り続けていたそうです。何度も通ったに違いない、自分が好きな場所への親しみの気持ちが写真にあふれている。とくに、フルーツパーラーや喫茶店、京菓子の写真は浮き立つような色合いで、彼女らしい個性が際立っていると思う。

本書の『朝時間』は、京都御所の満開の桜。

名所の観光ガイドを兼ねた解説には英文もついています。外国の方へのプレゼントにもおすすめです!

Love, まっこリ〜ナ

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

公式ブログ
小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング