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【日曜日の絵本】世界が美しく色づく字のない絵本『おはなをあげる』

 

今日のカフェボンボンの本棚は、日曜日の絵本。

カナダの詩人と画家による詩情あふれる作品。言葉はひとつもないけれど世界が豊かに花開く。小さな女の子が道ばたに咲く花を摘んで誰かにあげると、まわりが少しずつ色づいて明るくなって……。

ニューヨークタイムズが選ぶベストイラスト賞受賞作品、新刊です。

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お父さんと手をつないで家に帰る女の子。色があるのは少女の赤い服だけ。女の子が黄色いタンポポを見つけると、街の一部が急に色づく。

通りのあちらこちらにひっそりと咲く花を見つけるたびに摘んでゆく。忙しげなパパはそんなこと、気づいていないけれど。

女の子が胸に抱くブーケから花をあげるたびに、小さな奇跡が起こる。それに気づく人はいない、でも、思いがけず花をもらった誰かの心に輝きを残していく。

雨ふりの日曜日、健気に咲く道ばたの花を見にいこう。タンポポやハルジオン、スミレの花を。

20160417
おはなをあげる
作:ジョナルノ・ローソン/絵:シドニー・スミス
出版社:ポプラ社

イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。

楽しい休日を。
Love, まっこリ〜ナ

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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