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夏の音がはじける本『きこえる きこえる なつのおと』

 

今日のカフェボンボンは、アメリカの名作絵本『きこえる きこえる なつのおと』です。のどかな牧場に響く、にぎやかな夏の音が聞こえてきます。

20120814

きこえる きこえる なつのおと
著者:マーガレット・ワイズ・ブラウン/絵:レナード・ワイズガード/訳:よしがみきょうた
出版社:小峰書店

テレビを消して窓を開けてみる。すると、急に、外のいろいろな音が飛び込んできます。

セミの大合唱、野球部のかけ声と金属バットの音。夜になると、赤ちゃんの泣き声や遠くの花火が聞こえます。一向に鳴き止まないセミ、遠ざかるバイクの音も。こんな日常の何でもない響きが、私の夏の音です。

この絵本に描かれているのは、子犬のマフィンが夏の牧場で体験するたくさんの音。おねむの小さなマフィンは背伸びをし、耳を澄まして、生まれて初めての音を聞く。青々とした牧場の澄んだ空気に音が響きます。なんのおと? なんだろう?

音がして、匂いがして、やがて姿が見えてくる。そしてやっと何の音かわかる。何もかもが真新しい体験です。

マフィンの「朝時間」は、おんどりの声で目を覚ました朝。
本のお供には、新鮮なミルクをどうぞ。

みなさんにとって、夏の音って何でしょう? 花火やお祭り、風鈴の音、旅先で耳にした不思議な音……? もしかしたら誰かの懐かしい声かもしれませんね。

ひとりひとりに自分だけの夏の音がある。そう思うだけでワクワクしてきます。

Love, まっこリ〜ナ

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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