今日のカフェボンボンは、アメリカの名作絵本『きこえる きこえる なつのおと』です。のどかな牧場に響く、にぎやかな夏の音が聞こえてきます。
『きこえる きこえる なつのおと』
著者:マーガレット・ワイズ・ブラウン/絵:レナード・ワイズガード/訳:よしがみきょうた
出版社:小峰書店
テレビを消して窓を開けてみる。すると、急に、外のいろいろな音が飛び込んできます。
セミの大合唱、野球部のかけ声と金属バットの音。夜になると、赤ちゃんの泣き声や遠くの花火が聞こえます。一向に鳴き止まないセミ、遠ざかるバイクの音も。こんな日常の何でもない響きが、私の夏の音です。
この絵本に描かれているのは、子犬のマフィンが夏の牧場で体験するたくさんの音。おねむの小さなマフィンは背伸びをし、耳を澄まして、生まれて初めての音を聞く。青々とした牧場の澄んだ空気に音が響きます。なんのおと? なんだろう?
音がして、匂いがして、やがて姿が見えてくる。そしてやっと何の音かわかる。何もかもが真新しい体験です。
マフィンの「朝時間」は、おんどりの声で目を覚ました朝。
本のお供には、新鮮なミルクをどうぞ。
みなさんにとって、夏の音って何でしょう? 花火やお祭り、風鈴の音、旅先で耳にした不思議な音……? もしかしたら誰かの懐かしい声かもしれませんね。
ひとりひとりに自分だけの夏の音がある。そう思うだけでワクワクしてきます。
Love, まっこリ〜ナ
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