今日のカフェボンボンは、『海がやってきた』。
まもなく夏を迎える海辺の朝を、素朴な美しさで描きます。1954年にアメリカで出版された絵本の復刊本です。
『海がやってきた』
文:アルビン・トレッセルト/絵:ロジャー・デュボアザン/訳:やましたはるお
出版社:BL出版
まだ誰もいない海。まっさらな白い浜辺は男の子がひとりじめ。海での過ごし方はすごくシンプル。いつの時代もどこの海でもそんなに変わらない。
貝殻を探し、ヤドカリを見つけ、波に漂い、太陽の熱を感じるとき、これ以上の幸せはないといつも思う。そんな海に一番のりできたら最高の気分。海へ向かう男の子は嬉しくってたまらない。
60年前のアメリカの風景に感じるノスタルジー。すがすがしい夏の空や澄んだ海に、家族と出かけた海水浴、千葉の海での朝のラジオ体操や磯遊びがよみがえってきます。
一番のりの海の「朝時間」は、イソシギやカニしかいない波打ち際の道。
まだ空に霧がかかる、美しい夏の早朝です。
スイス生まれの絵本作家、ロジャー・デュボアザンの描く、明るくやさしい色合いの絵が大好き。夏の休日の朝に最適の絵本です。
Love, まっこリ〜ナ
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