5月3日:今日は「ゴミの日」
最近は不要なモノの数を減らす断捨離や、少ない持ち物で暮らすミニマルライフが注目され、モノにしばられることなく、シンプルに生活する人が増えているようです。
このシンプルライフはベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』という本もお手本になっているようですが、ここにも書かれているように、フランス人の多くはあまり物を買うことがなく、買う場合もじっくり選ぶのだとか。
今日はその魅力あるフランス流の暮らしかたについて、ちょっと調べてみました。
物を捨てない・買わないのがフランス流
断捨離やミニマルライフ(持たない暮らし)といった、シンプルな生活術が注目されていますが、雑誌などでみるお部屋は「これで暮らせるの?」というくらいにスッキリ。掃除も行き届いて整然としているため、思考もスッキリ!考え方もポジティブになりですよね。
そのお手本のひとつとされているのが、フランス人の暮らしかた。実際に、フランスでは物を買うことはとても少ないようです。
でも「捨てる」ことに抵抗感があり「何かの役に立つかもしれない」と取っておくことも多いのだとか。
モノをもたないところは今のブームのミニマムとピッタリ合っていますが、「モノを捨てない」とはどういうことなのでしょう?
そこにはこのような理由があるようです。
”買っては捨てる”をくり返す傾向のある日本に対し、”あるものを大切に使い、買わない”というフランスの文化。
これは「古い物ほどすばらしい」という考えがフランスにあるため、日本人ならすぐに捨ててしまうような壊れかけた物も修理して使い、家具などは親から子へ、そして孫へと受け継がれていく習慣があるため。
どうしても手放さなければならないときは、リサイクルショップにだしたり、誰かに譲ったり寄付したり。捨てない方法をしっかり考えるのだそうです。ヨーロッパにアンティーク品が多いのは、こういった理由もあるのかもしれませんね。
このように、フランスではモノを大切に使いつづけますが、そこには収入も関係しているようです。
フランス人は一般的に週35時間労働(1日約7時間)で残業は少なく、収入もそれに見合ったもの。平均月収は約17万円くらい、女性の収入はさらに20%程少ないともいわれています。また物価が高く、食品などの消費税は5.5%ですが、なかには20%課税されるものも。
このような文化や社会の背景があるため、自然と物を大切にする精神が育まれているようです。
近年の日本では、働く20~30代女性の貧困化が深刻化していますが、こういった社会事情は、モノの大切さや必要性を考えるよいチャンスかも。
ミニマムな暮らしや断捨離が注目されているのは、新しいものがどんどん生みだされる現代を見つめ直す、よいキッカケになっているのかもしれません。
フランスのように「捨てない」考えはゴミが減り、環境にもよいことですが、モノが溢れている日本において、片付けはココロによい作用をもたらすものでもありますよね。
断捨離によって生まれた不要品は、リサイクルショップにもっていったり誰かに譲ったり。必要な人に使ってもらえるように、うまく循環していくといいですね♪
「ゴミの日」とは?
五(ご)三(み)で「ごみ」の語呂合せにより制定された。