おはようございます。朝美人アンバサダーで、ダイエット講師の岩瀬結暉です。
糖質を減らせば痩せると知っていても…なぜ痩せるのか、その仕組みは理解していますか?
仕組みが分かれば、ダイエットの取り組み方も変わってくるはず。ということで今日は、糖質制限ダイエットについておさらいしてみましょう。
糖質には「3つの貯蔵庫」がある
糖質は摂取して吸収されると、「糖質の貯蔵庫」に運ばれます。
【1つめの貯蔵庫】血液
血液中には20gほどの糖質が流れていて「今、体を動かすエネルギー」として使われます。20gを超えた場合は、次の貯蔵庫へ運ばれます。
【2つめの貯蔵庫】筋肉
次は筋肉。ここには200~250gの糖質が蓄えられ、筋トレなどの筋肉運動のエネルギーとして使われます。貯蔵量を超えた場合、次の貯蔵庫へ運ばれます。
【3つめの貯蔵庫】肝臓
最後の貯蔵庫である肝臓には、150~200gの糖質が蓄えられます。血液、筋肉の糖質が減ると、肝臓にある糖質を補充します。そして、貯蔵量を超えた場合は、全て体脂肪になるのです。
「なーんだ、合計370~470gもの糖質を食べても、体脂肪にならないんだ」
と、安心してはいけません。
というのは、数日前からの食事によって、糖質は各貯蔵庫に蓄えられているから。
筋トレなどの筋肉運動をしていない場合、筋肉にある糖質は減っていません。行動量が少なければ、肝臓に貯蔵した糖質も減っていないので、追加で入ってきた糖質はすぐに体脂肪へと溜め込まれ太ってしまうのです。
貯蔵庫を空にするためにかかる日数は?
体の中にある3つの糖質の貯蔵庫が満タンになった場合、どれくらいで空になるのでしょうか?
貯蔵庫の糖質量は合計で約370~470g。糖質1g=4kcalなので、エネルギー量にすると約1,480~1,880kcalほどです。
蓄えられる量や消費カロリーなどにより個人差はありますが、1日の糖質量を100g以下にして、脂質が少なめ&タンパク質と野菜多めの食事に切り替えると、運動量の少ない人でも2日ほどで体内の糖質はある程度リセットできます。
貯蔵庫が空になると「食べすぎても太りにくい」
糖質がリセットされてから、糖質を減らした食事を続けると、そのあとは体脂肪がエネルギーとして使われやすくなるので、ダイエットの効果が出やすくなります。
また、普段から糖質の貯蔵庫に空きがある状態なら、たまに食べ過ぎても貯蔵庫に蓄えられるだけで体脂肪にならないので、太りにくくなります。
ちなみに、ダイエットを開始すると2日ほどで目先の体重が1~2kg落ちたりします。しかし、それは体脂肪が減ったのではなく、水分や排泄物が体外へ出たので軽くなっただけです。
一般的に体脂肪1kgを減らすためには、7,200kcalのカロリーを消費しなくてはなりません。
ダイエットは糖質の貯蔵庫が空になって、体脂肪がエネルギー化される「3日目」からが頑張り時。これを意識しながら、糖質制限を行ってみてください。
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