今日のカフェボンボンは、『樹木ハカセになろう』。
さまざまな木の特徴や不思議をわかりやすく解説した本です。植物に興味のある人はもちろん、山歩きや散歩が好きな方におすすめの一冊です。
『樹木ハカセになろう』
著者:石井誠治
出版社:岩波書店
「木はどんな姿をしているでしょうか。紙やノートに、根、幹、枝、葉を描いてみてください」といわれたら、みなさんどんな木を描きますか?
これって意外にむずかしい。じゃあ、知ってる木の名前はいくつ? 20個以上書けた人はもうハカセだそうです。私は、緑の多い地域に住んでいるのに、公園や通りに名前を知らない木が多いのです。木の名前を知れば分類や特徴がわかり、見慣れた景色に広がりと奥行きが出るように思います。
樹木医の著者が「触診してみるのが、木との対話の第一歩」という通り、見るだけが観察じゃない。樹皮や葉に触ってみて初めてわかることも多いのですね。サルスベリの幹はすべすべしていて冷たい手触り。コナラやクヌギは温かい。その理由を知ると木の種類によって生き方が違うのだと実感できます。
森のドングリのうち1年間生き残るのは1%もなく、多くが動物たちの食料になるそうです。何十年も生き延びるのは奇跡のようなこと。ドングリひとつにもドラマがあり、そのたくましい生命力や工夫に驚きます。
地震や台風で多くの木がダメージを受けています。これからの木の再生について考えるきっかけにもなる本です。
Love, まっこリ〜ナ
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