いつもギリギリ…をスッキリ解決!時間を「見える化」しよう

 

「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「忙しくても誰でもできる!自分時間のつくり方」では、忙しい中でも朝時間を活用して自分時間を作り出してきた池田さんが、自分とつながる「ほっとした時間」「大好きな時間」「心から好きと思える時間」を作ることで、自分が心地よくいられるセンサーを研ぎ澄ます方法を毎月届けてくれます♪

第5回:ギリギリ星人は卒業!時間を「見える化」してみよう(前編)

朝散歩

おはようございます!朝活手帳作者、攻めの朝活コミュニティ「朝キャリ」主宰の池田千恵です。

この連載では、ほっとした時間や大好きな時間、心地よい時間をもっと増やしたい!と思いながらも

「忙しくて自分の時間がなかなかとれない」

「毎日バタバタしてぐったりしてしまう」

「突然できた自由時間を持て余してしまう」

…といったように、時間の使い方に悩む方に向けて、忙しくてもできる自分の時間の作り方、使い方を紹介します。

第5回の今回は、時間の「見える化」をテーマにお届けします。

「時間が溶ける」ってどんな意味?

溶ける時計

最近、あっという間に時間が経つことをネガティブな意味で表現するとき、「時間が溶ける」と言うそうです。

ほとんど何もしていなかった気がするのに、氷のように形がなくなっていき、何も残らない様をよく表していると思います。

大きいかたまりの氷なら体積があるのでなかなか溶けませんが、私たちは限られた細切れの小さい氷(時間)を持っています。小さい氷があっというまに溶けていくのと同様、私たちの限られた時間も溶けやすい….。

わかる!と思う方も多いのではないでしょうか?

時間はあったのに…いつも締め切りに間に合わないのはなぜ?

PCたくさん

ずっと先だと思って「余裕」と思っていた締め切りも、いつもぎりぎりになってしまう…。

「え!いつのまに?」「なんでこんなに時間があったのにギリギリになっちゃうの?」とびっくり&がっかりしたことはありませんか?

例えば、締め切りまでに1ヶ月(30日)の日数があるとします。

最初の20日くらいは「まだ余裕だな〜」と思って手を付けずに、最後の10日くらいで追い上げればOK、などと考えがちですが、実際に動けるのは30日ではなく、休日を引いた20日程度。

つまり、この時点ですでに間違ってしまっているんですよね。

さらに、ちょこちょこ割り込み仕事や突発の緊急事態があったり、チームで動いている場合、相手が期限を守らなかったり、自分の急な体調不良でストップしたりするので、もっと時間は減ります。

小さいお子さんを育てている方は、突然の怪我や風邪にも翻弄されたり、子どもが寝てから何かをしようと思っても読みが外れてなかなか寝なかったり…やっと時間が作れた!と思っても、気が乗らなかったり、集中力が切れたりするので、実質動ける時間はかなり限られます。

そんなこんなで、時間の読みが外れてしまったことに気づくと、焦ってしまいますよね。

そのせいで、普段はゼッタイしないようなミスをしてしまって、それを挽回するのに、かえって2倍の時間がかかる…という悪循環に陥ることも.

つまり、「1ヶ月」といったようなざっくりたてた見積もりで動くと、自分の持ち時間と、自分がすべきことのギャップに気づきにくいのです。

溶けやすい時間はいったん「見える化」しよう

実は「1ヶ月」だけでなく、「24時間」の区切りもざっくりしています。

時計を使って私たちは見えない時間を見えるようにしていますが、時計の枠内の時間目一杯が、自分に与えられる時間ではありません。

「自由時間を作りたい!」と思うとき、左側の図のように、オレンジの部分がまるまる、自分の時間で自由になるわけじゃないですよね。

実際の自由時間は、右側の通り。24時間から睡眠時間、仕事時間、家事の時間をひいた残りの時間が、本当に自由になる時間です。

つまりこの図でいうと、だいたい4時間ぐらいしかないんです。

睡眠時間を削ったり、時短や効率化しても体調不良になったり焦ったりするとかえって時間をロスすることになるので、これを防ぐには、「そもそも4時間しかない自由時間を、どう大事に使うか?」に目を向けることがおすすめ。

こうすると、締め切りを過ぎて自分にガッカリすることも減りますよ。

余白時間も見積もってスケジューリングすべし!

スケジュール帳

気がついたらあっという間になくなるのが、時間です。時間を大切にするためには、先述のように、本当に使える時間を最初に正確に見積もるクセをつけましょう。

これにより、計画が立てやすくなり、あとで慌てることも減らせますよ。

そもそも、時間は足りないものです。

ないならないなりに、限られた時間の器に自分がゼッタイ譲れないことをはめ込むようにしていきましょう。

「あんなにたっぷりあったのに、時間がどこに溶けた?」と落ち込むのはもう止めたい!という方は、睡眠時間や仕事時間、突発事項などを「余白」として加味した、「使える時間の見える化」からスタートしてみてください。

***

明日公開予定の後編では、時間を見える化するための具体的な方法について解説します。どうぞお楽しみに!

☆本連載は毎月1日・2日に公開します。

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

忙しくても誰でもできる!自分時間のつくり方

Written by

池田千恵

株式会社朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。

外食企業、外資系企業を経て現職。経営戦略としての朝時間活用の仕組みを構築しているほか、個人に向けては会社員のまま成果を出しつつ自分だけの商品を作り、本業以外にも収入経路を持つ方法を朝活で学ぶコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/を主宰。12年連続プロデュースの「朝活手帳( https://asajikan.jp/article/212337 )」など著書多数。

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