「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「忙しくても誰でもできる!自分時間のつくり方」では、忙しい中でも朝時間を活用して自分時間を作り出してきた池田さんが、自分とつながる「ほっとした時間」「大好きな時間」「心から好きと思える時間」を作ることで、自分が心地よくいられるセンサーを研ぎ澄ます方法を毎月届けてくれます♪
第2回:朝に余白が生まれる!「やめること」の見つけ方(後編)
おはようございます!朝活手帳作者、攻めの朝活コミュニティ「朝キャリ」主宰の池田千恵です。
この連載では、ほっとした時間や大好きな時間、心地よい時間をもっと増やしたい!と思いながらも、「忙しくて自分の時間がなかなかとれない」「毎日バタバタしてぐったりしてしまう」「突然できた自由時間を持て余してしまう」…といったように、時間の使い方に悩む方に向けて、忙しくてもできる自分の時間の作り方、使い方を紹介します。
前回は、やりたいことを全部やるのは時間が足りない!けれど、やめたいことを決められない…そんな悩みの対処法について解説しました。後編の今回は、前編のやり方を試しても、どうしても「やめる」が決められないとき、どうするか?について解説します。
「やめること」の見つけ方をおさらい
前篇の記事で紹介した「やめること」を決める手順を簡単に紹介します。
【1】やめることは、諦めることではないと知る
自分はもっとできるはずなのに、やめてしまうとなんだか自分に負けた気がする…心当たりがある方が多いのではないでしょうか。
でも、やめることは「あきらめる」ことではなく、「自分が心からやりたいことを、しっかり選び切ること」だと思うと、やめることへの抵抗感が薄れます。
【2】最初に「やりたいこと」を全部書く(=「やめること」をいきなり決めない)
達成したいことを、あれもこれも自由に想像しながらワクワクと全部書ききります。そのあと、冷静になってそれを眺めて、「これだけはゆずれない!」を選ぶようにすると、やめることが「あきらめた」ことではなく、「自分でやりたいことをしっかり選び切った!」気持ちになります。
【3】やめることは「あり方」「やり方」の軸で考えていく
それでも、どうしてもやりたいことを減らせない…そんなときは、「やりたいこと」を実現するためにどうする?を、「あり方」「やり方」の軸で考えるとスムーズになることがあります。
どうしても絞りきれないときの必殺技!「やりたくないリスト」
でも、どうしてもやめることを決められない…そんなときは、「やめることリスト」を「絶対やりたくないリスト」に変えて書いてみると、やめることが自然と見えてくることがあります。
なぜ「やりたくない!」を書き出すと良いかというと、「やりたくない!」つまり不愉快なことは、心の底からの叫び、本音を見つける良いきっかけとなるからです。
やりたい!と思っていても、その心は?を深く探っていくと、実は本心でないことが混じっている場合も多いのです。
特に、他の人からどう思われるか?つまり、他者評価に左右されます。例えば
- 手作りの料理で健康な生活をしたい→(本音)本当は料理を作るのは面倒くさいし嫌い。でも手作り料理を作らないとダメ母だと周りからみられてしまうから作らないと…
- 人生100年時代を見越して副業を始めたい→(本音)今の仕事楽しいし、副業で忙しくなるのは嫌。会社員がオワコンだというネット記事を見て不安になったからやったほうがいいのではと思っている…
といった感じです。
でも「やりたくない!」は、純粋に本心からでるため、他社評価が伴いません。他の人にどう思われようが構わず、自由に思いつくままに書くことができます。
- 料理作りたくない!
- 満員電車に乗りたくない!
- 我慢して人に合わせたくない!
誰かに見せるものではないので、なんでもちゅうちょせず、自由に書いてみましょう。
なぜ「ゼッタイやりたくない」を決めると時間が増えるの?
もちろん、「ゼッタイやりたくないこと」は、今すぐやめてOK!というつもりはありません。やりたくなくてもやらざるを得ないことも、たくさんありますよね。
それでも、「ゼッタイやりたくないこと」、つまり自分のホンネを自分で理解しておくと、「じゃあ、そのためにはどうしたらいい?」を考えるきっかけが生まれます。
「そのためにはどうしたらいい?」を考えられるようになると、例えばそれを本当にやりたい人(や、もしあるとすれば同じことができる家電とか機械)にお任せしたり、外注したりといった、別の道への選択肢までイメージが湧くようになり、行動に移しやすくなります。
つまり、「ゼッタイやりたくない」を考えてみると、逆説的に「やりたいこと」が浮かび上がり、その結果として「やめるべきこと」も見えてくるのです。
以前の記事『連休中やりたいことを全部やるなら!「朝ノート」に書きたいこと』でも紹介した、WantとHave toの違いが、「ゼッタイやりたくないことリスト」を書くことで、自分で自然にわかってきますよ。
本当にやりたいと思っていること=Want
今後の将来を考え「やらなきゃやばい」と思っていること=Have to
「やらなきゃ」だけで一日が埋まってしまうと、時間があってもあっても足りません。
でも、本当にやりたいと思っていることに少しでも手をつけることができると、同じ時間を過ごしていても充実度が違います。
ぜひ、今回ご紹介した方法で自分のホンネを見つけて、朝や一日の時間に余白を作り、本当にやりたいことをやりましょう!
☆本連載は毎月1日・2日の公開です。
☆前編「朝に余白が生まれる!「やめること」見つけるヒント」 >> https://asajikan.jp/article/230392