朝に余白が生まれる!「やめること」見つけるヒント

 

「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「忙しくても誰でもできる!自分時間のつくり方」では、忙しい中でも朝時間を活用して自分時間を作り出してきた池田さんが、自分とつながる「ほっとした時間」「大好きな時間」「心から好きと思える時間」を作ることで、自分が心地よくいられるセンサーを研ぎ澄ます方法を毎月届けてくれます♪

第2回:朝に余白が生まれる!「やめること」の見つけ方(前編)

部屋の扉

おはようございます!朝活手帳作者、攻めの朝活コミュニティ「朝キャリ」主宰の池田千恵です。

この連載では、ほっとした時間や大好きな時間、心地よい時間をもっと増やしたい!と思いながらも、「忙しくて自分の時間がなかなかとれない」「毎日バタバタしてぐったりしてしまう」「突然できた自由時間を持て余してしまう」…といったように、時間の使い方に悩む方に向けて、忙しくてもできる自分の時間の作り方、使い方を紹介します。

第2回の今回は、朝の余白を確保するための「やめる基準」の見つけ方をテーマにお届けします。

自分時間にやりたいことが多すぎる…さぁ、どうする?

スケジュール

以前、私がプロデュースする朝活手帳に関連して、こんな質問をいただきました。

朝活手帳には「やめること欄」がありますが、やめることが思いつきません。今やってることはやめたくないし、他人と関わっていることだと、やめるとも言えないし、やめたいわけでもないので何があるかなと悩んでいます。何かアドバイスはありますか?

そもそも、早起きでアクティブにいろいろなことを成し遂げたいと思う朝時間.jp読者のみなさんは、人生に貪欲で前向きな人たちばかり。あれもこれもと、やりたいことがたくさん浮かぶことが多いでしょう。

でも、1日は誰にとっても24時間。今、もしも「時間がない」悩みがあるとすれば、すぐにできて効果があるのは、今やっていことの時間配分を変えることです。

何に時間をかけ、何をかけないかを決めていき、選択と集中をすることで、あなたのやりたいことはどんどん実現できるようになります。

そこで今回は、「やめる」ことが思いつかない場合のヒントについて解説します。

「やりたいことは全部やる!」なら、足し算でなく引き算で

コーヒー

私は「あれもこれもしたい!」と人生に前向きで意欲的な方を、親しみを込めて「あれもこれも族」と読んでいます。

私もそうなのでよく分かるのですが「あれもこれも族」は、やめること=何かを諦めることだと無意識のうちに思ってしまうときがあります。自分はもっとできるはずなのに、やめてしまうとなんだか自分に負けた気がする…。心当たりがあるのではないでしょうか。

でも、やめることは、必ずしも諦めることではありません。

やめることは「あきらめる」ことではなく、「自分が心からやりたいことを、しっかり選び切る」こと。

「やったほうがいいかも」と、なんとなくやっていたことをやめ、心の底からの欲求に従うこと。

そう考えると、やめることへの抵抗感がちょっと薄れませんか?

あれもこれも族が「やめること」を見つける2つのコツ

ノート

自分が心からやりたいことに向かうため、あれもこれも族が「やめる」を決めるポイントを2つ紹介しましょう。

【1】最初に「やりたいこと」を全部書く(=「やめること」をいきなり決めない)

せっかく「あれもこれもしたい!」と思っているのに「やめること」をいきなり探そうとするとテンションが下がりますよね。

それを避けるためには、達成したいことを、あれもこれも自由に想像しながら、まずはワクワクと全部書ききりましょう。そのあと、冷静になってそれを眺めて、「これだけはゆずれない!」を選ぶのがおすすめです。

すると、やめることが「あきらめた」ことではなく、「自分でやりたいことをしっかり選び切った!」気持ちになるので「やめること」が決めやすくなります。

【2】やめることは「あり方」「やり方」の軸で考える

考える女性

それでも、どうしてもやりたいことを減らせない、そんなときは、「やりたいこと」を眺めて、これを実現するためにどうする?を、「あり方」「やり方」の軸で考えてみましょう。

例えば、「やりたいこと」を眺めてみると、自分で全部抱えようとしているから今までうまく行かなかったんだ…と気づくかもしれません。そんな場合は、「抱えることをやめたい!」と思うことでしょう。

そこで、「抱えることをやめたい!」そのためにはどうする?を、「あり方」と「やり方」の軸で考えてみます

「あり方」軸

  • 自分さえ頑張れば、と我慢しない
  • 決めたことに文句を言わない
  • いい人に見られたいと思うのをやめる

「やり方」軸

  • 気が進まない誘いは、はぐらかしたり先送りせずに、すぐに断る
  • できないと思ったらすぐにお願いする
  • 「助けてサイン」は匂わせず、言葉ではっきり伝える

ここまで整理できたら、あとは実行するだけ!自然に「やめる」ことができるようになりますよ。

でも、それでも、どうしてもやっぱりやめることを決められない…!そんな時のとっておきの解決法は、明日公開予定の後編『“時間がない”がなくなる!?「ゼッタイやりたくないリスト」のすすめ』で紹介します。どうぞお楽しみに。

☆本連載は毎月1日・2日に公開します。

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

忙しくても誰でもできる!自分時間のつくり方

Written by

池田千恵

株式会社朝6時 代表取締役。国家資格キャリアコンサルタント。

外食企業、外資系企業を経て現職。経営戦略としての朝時間活用の仕組みを構築しているほか、個人に向けては会社員のまま成果を出しつつ自分だけの商品を作り、本業以外にも収入経路を持つ方法を朝活で学ぶコミュニティ「朝キャリ」(https://ikedachie.com/course/salon/を主宰。12年連続プロデュースの「朝活手帳( https://asajikan.jp/article/212337 )」など著書多数。

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