(編集部より)朝時間.jpの「SDGsを考える月間」に合わせ、今回特別にSDGsテーマの記事をお届けいただきました。
おはようございます!整理収納アドバイザーのサチです。
環境問題がささやかれる今、プラスチック素材の収納用品を使うことに罪悪感をもつ方も多いかもしれません。
そこで、片づけのプロとして多くの家庭の片づけ現場を見てきた立場から、収納用品を選ぶときに思い出してほしい3箇条をご紹介します。
収納用品を選ぶときに気をつけたいこと3つ
【1】紙製のものは選ばない
収納用品に向かない素材、それはずばり、紙です。
もちろん、紙製でも扱いやすい収納用品はありますが、使う場所や使う人によっては、紙製を選ばない方がよいこともあります。
わが家のリビング収納では、子どもたちの教材入れに紙製ファイルボックスを使っていた時期がありました。質感も色もおしゃれでとても気に入っていたのですが、なんと2週間で総崩れしてしまったのです。
見た目はとても気に入っていた紙製収納用品でしたが、使う人、使う場所、使う頻度によっては、あっという間に使えなくなってしまう可能性があります。
この経験から、教材収納はポリプロピレン素材のファイルボックスに変えました。以来、10年間崩れることなく使い続けています。
子どもが毎日扱うものなら、汚れに強く、壊れにくいもののほうが適しており、サステナブルと言えるのではないでしょうか。
【2】丈夫で汎用性の高いものを選ぶ
環境のことを考え、プラスチック使用量を減らそうという動きがますます広がっていますよね。
私自身、そのことは理解した上で、片づけの現場では丈夫なプラスチックの収納用品を使っています。ただし、汎用性のあるデザインとサイズのものを選ぶことを意識しています。
丈夫で汎用性が高ければ、どんな場所でも、暮らしが変化しても、ずっと長く活用し続けられるからです。
プラスチック素材の収納用品を使うことはあまりよくないことなのかもしれません。でも、ずっと使い続けられる汎用性のある商品を選ぶことで、買い間違いや買い直しを防ぎ、プラスチックごみを減らすことにつながるのではないでしょうか。
【3】買う前に必ず計測する
多くの家に片づけに伺って分かったのは、みなさん、間違ったサイズの収納用品を買ってしまった!という経験が多いということです。
どんなに優秀な収納用品でも、使いたい場所に合わなければ、役に立たない塊になってしまって…もったいないですよね。
サイズ違いで買いなおすと無駄な出費になりますし、もしそれがプラスチック素材なら、環境問題に逆走してゴミを増やしてしまうことになります。
もし、100円ショップなどで話題の収納用品を見つけても、ぐっとこらえて、計測してから購入するようにしましょう!
まとめ
今日は収納用品を長く使い続けるための3箇条についてお話しました。
収納用品はプラスチック素材のものが多く、環境のことを考えると悪しきものと捉えられがち。世界中で取り組むSDGs(持続可能な開発目標)にも反する気がしますよね。
もちろん、プラスチックより環境負荷が少ない素材で、長く使い続けられる収納用品があるとベストではありますが、今の段階で、収納用品に限らず、プラスチックをゼロにすることはかなり難易度が高いのも事実です。
将来のプラスチック消費を減らしていけるよう、買いなおし不要で、ずっと使い続けられる収納用品を選ぶことも、今できるSDGsアクションのひとつだと思います。
今後収納用品を選ぶときは、ぜひ今回ご紹介した3箇条を参考にしてみてください。
☆この連載は【隔週金曜日】更新です。次回もどうぞお楽しみに!