おはようございます! 整理収納アドバイザーのサチです。
この連載では、1日を快適に過ごすための片づけ術やヒントをお届けしています。仕事や家事や育児の息抜きにいらしてくださいね!
片づけのプロとして、たくさんの片づけに悩む方々の家をサポートしてきました。
そこで見えてきた、どの家でも共通する片づけを成功させるために最も大切な3つのポイントについて紹介します。
片づけを成功させるために最も大切な3つのポイント
【1】小さいスペースからやってみる
いきなり押入れやウォークインクローゼットなどの大物に向き合うのは大変です。
ものを出して、処分や収納に迷って悩んで、結局は進まなかった…は、あるあるですよね。だからこそ、まずは小さなところからチャレンジしてみましょう!
上の画像は、お客様宅のダイニングにある引き出しです。この引き出しをどう使うかすごく悩まれていましたが、じっくり話し合い、文房具置き場に決めました。
ここを完璧に仕上げられたから、お客様のやる気も続き、他の場所も次々と整えられました。
小さなスペースの片づけを成功させて、成功体験を積み上げていきましょう!
【2】捨てずに逃がしてみる
片づけが苦手な方は、ものが多くて仕舞う場所がなく、片づけそのものが嫌になるという方が多いです。世の中、捨てることが正義…のような風潮がありますが、無理に捨てると喪失感が強まり、リバウンドの原因になることも。
上の画像は、たくさんの衣類をお持ちのお客様宅クローゼット。
リフォーム直後で衣類の収納に悩まれていましたが、衣類が大好きだからこそ無理に捨てることはせず、すぐに着ない服たちはクローゼットの枕棚へ逃がしました。
捨てることで片づけがしんどくなるくらいなら、まずは空いている空間にものを逃がして、よく使うものたちで日々の生活をやりくりしてみましょう!慌てて捨てる必要はないですよ。
【3】家を俯瞰して見てみる
片づけはじめるとき、どうしても一か所だけを見続けてしまいがちです。
片づけのプロがお客様宅へうかがうときは、お悩みの場所だけでなく、できるだけ家全体を見るようにしています。
キッチンの片づけを依頼されても、本当の問題は倉庫や押入れなどに潜んでいる…ということがよくあります。
例えばキッチンに、もう使わないホームベーカリーがあるとします。それをどうやって仕舞うか考えても、キッチンの使い勝手はよくなりません。そんなときは、倉庫や押入れに保留スペースをつくり、ホームベーカリーをそこへ移動して、キッチンの空きスペースを確保し、調理スペースを広げるような改善を提案します。
このように、家の中の収納スペースは、ほとんどの場所が連動しています。家全体の片づけサポートを依頼された方がリバウンドしないのは、このように家全体を最適化できたからです。
世の中、収納用品や収納の工夫などに注目が集まりがちですが、そこは片づけが成功するためにはあまり重要ではありません。
本当に片づけを成功させたいとき、すぐに真似できるアイテムや工夫に飛びつくことなく、ものと向き合い、暮らしと向き合うことが、実は片づくための最短ルートなのです。
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まとめ
今回は片づけを成功させるための最も大切な3つのポイントについて紹介しました。
片づけのプロは、お客様に収納用品や収納の工夫を語ることはほとんどありません。
暮らしを丸ごと変えたいときは、ぜひ今あるものたちと向き合い、今の暮らしを分解してください。そこではじめて問題点が浮き彫りにされ、対策を練られます。
真摯に向き合えば、どんな空間も必ず片づけられます!
今回でこの連載は終了です。少しでもどなたかの参考になるところがありましたら幸いです。
片づけのプロとして、3児の母として、この連載に触れてくださった皆さまを応援しています。
いつもご訪問いただきありがとうございます。片づけやすい環境づくりのことなど、Instagram(@iebiyori.sachi)のコメントでも質問をどうぞ!