朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、休日のための読書リスト。
緊張と不安が長く続く日々、心休まるひとときがとても大切に思えます。おうちで過ごす休日は、読書でちょっと気分転換を。気軽に読めて面白いエッセイを選びました。ハッピーな読書時間をお過ごしくださいね。
『30と40のあいだ』
著者:瀧波ユカリ
出版社:幻冬舎
アラサー時代からアラフォーの今へ。人気漫画家の瀧波ユカリが女心の変化について書いたエッセイ集。恋愛、仕事、結婚、出産。アラサーからアラフォーのあいだに、著者はいくつもの峠を乗り越えてきた。30代前半の頃の悩みを振り返ってみると、心の変化がじつに激しいことに気づきます。
どうにかこうにキラキラしたかったアラサー時代、現状維持がテーマとなったアラフォーの今。いったいなにがどうなってこんなにも心境が変化したのか。心だけでなく顔や体の変化についても赤裸々に語ります。
どうにかできることもできないことも。変わることも変わらないことも。あの頃も今もジタバタしてることだってあるかもしれない。それでも現在の自分をちゃんと見つめて、どう折り合いをつけてやっていくか。そんなことをいろいろ考えてみたくなる一冊です。
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『もぎりよ今夜も有難う』
著者:片桐はいり
出版社:幻冬舎
俳優・片桐はいりの映画館をめぐる名エッセイ集。銀座の映画館でもぎりのアルバイトをした7年間の宝物のような日々をつづります。
幼い頃から映画が大好きだったから、とにかく映画のそばで働きたかった。ただスクリーンのそばにいたかった。そんなはいりさんが選んだのが「もぎり嬢」、銀座の映画館でチケットをもぎる仕事でした。もぎり仲間と映画の話に明け暮れ、売店のおばちゃんたちとお茶を飲む。お気に入りの映画がかかるとスクリーンを何度ものぞき観ては、セリフを覚えて再現する。大入りの映画ならもぎりの腕の見せどころ。鮮やかな手つきでチケットをもぎる姿が目に浮かんできます。
「かもめ食堂」の公開初日の挨拶でその劇場の舞台に立った時、思わず探していたのはかつての自分。後ろの扉からおかっぱ頭がのぞいているような気がして。ジーンときました。はいりさんの人生の真ん中にいつも映画館があるんですね。映画への愛情がほとばしる素敵なエッセイをぜひ。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『30と40のあいだ』
*『もぎりよ今夜も有難う』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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