今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『もぎりよ今夜も有難う』。
俳優・片桐はいりの映画館をめぐる名エッセイ集。銀座の映画館でもぎりのアルバイトをした7年間の宝物のような日々をつづります。映画館にいますぐ行きたくてたまらなくなります!
『もぎりよ今夜も有難う』
著者:片桐はいり
出版社:幻冬舎
かつての銀座文化劇場がもぎりの私の生まれ故郷。わたしは演劇でも映画でもなく、映画館の出身だと思っている——。
幼い頃から映画が大好きだったから、とにかく映画のそばで働きたかった。ただスクリーンのそばにいたかった。そんなはいりさんが選んだのが「もぎり嬢」、銀座の映画館でチケットをもぎる仕事でした。
もぎり仲間と映画の話に明け暮れ、売店のおばちゃんたちとお茶を飲む。お気に入りの映画がかかるとスクリーンを何度ものぞき観ては、セリフを覚えて再現する。大入りの映画ならもぎりの腕の見せどころ。鮮やかな手つきでチケットをもぎる姿が目に浮かんできます。
「かもめ食堂」の公開初日の挨拶でその劇場の舞台に立った時、思わず探していたのはかつての自分。後ろの扉からおかっぱ頭がのぞいているような気がして。ジーンときました。はいりさんの人生の真ん中にいつも映画館があるんですね。過去も現在も、これからもずっと。
旅先で立ち寄った映画館にまつわる話、いまはなくなった映画館の思い出も心にしみます。映画への愛情がほとばしる素敵なエッセイをぜひ。
Love, まっこリ〜ナ
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