朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、月曜日の朝の読書リスト。
ちょっと憂鬱なとき、けだるい気分のとき。そんなブルーな朝の心を軽くしてくれる本をセレクトしました。少しでも一週間をハッピーに過ごすためのヒントが見つかる3冊です。今週も無理せず、頑張りすぎず、ほどほどに。気を楽にしていきましょう!
日常の楽しみかた。
ありふれた日常に見つけた幸せがきらりと輝く。イラストレーター・益田ミリのエッセイ集です。
夕暮れどきの渋谷の街。ミリさんはぼんやりとさびしくて、友達をご飯に誘おうと思うのだけれど、そんな気持ちのままでぶらぶらするのもいいなと考え直す。ひとり歩きながらぼんやりしたさびしさに浸っているうち、いつしか甘いものが欲しくなる。どこかでアップルパイを買おう。
夕方のぼんやりとさびしい気持ち、よくわかります。甘いお菓子を買って帰りたくなる気持ちも。でも、夕焼け空を見上げてため息つけば、まあいいかと思えてくる。そんなふうに毎日を乗り切っていけたらいいなあ。さえない気分の日や心が乾いているときにオススメです。
『痛い靴のはき方』
著者:益田ミリ
出版社:幻冬舎
大人の会話術。
人間関係を円滑にしてくれる、ちょっと古風な「昭和ことば」を集めた本。小津安二郎や溝口健二など日本映画の名フレーズから紹介します。
私が気に入っているのは、めんどうなもめ事や噂話に巻き込まれそうになったときに使うこのセリフ。「あの、わたくしちょっと煮物しておりますので……」(『流れる』成瀬巳喜男)やんわりとした言い回しを使えば、人間関係もトゲトゲしない。昭和の心憎いフレーズには大人のコミュニケーション術のヒントが隠されています。
『昭和式もめない会話帖』
著者:大平一枝
出版社:中央公論新社
心が疲れたときに。
スヌーピーのコミックス『ピーナッツ』を、テーマ別に再編集したシリーズの一冊。スヌーピーと仲間たちの日常にも、思いどおりにいかないことはたくさんあるけれど、友だち同士でおしゃべりして、言いたいことを言い合って、あるがままに生きています。「明日は明日の風が吹く」という感じでしょうか。
スヌーピーとチャーリー・ブラウンが一緒に木にもたれてリラックス。「ここにこうして座って……ふたりの親友がサンドイッチを分けあう……」「これ以上の幸せがあるだろうか!」とチャーリー・ブラウン。どんなときも好きなものを食べればすごく幸せ。そんなふたりに会うと元気が出ます。
『スヌーピーのもっと気楽に (1) なるようになるさ』
著者:チャールズ・M・シュルツ/訳:谷川俊太郎/解説:河合隼雄
出版社:朝日新聞出版
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『痛い靴のはき方』
*『昭和式もめない会話帖』
*『スヌーピーのもっと気楽に (1) なるようになるさ』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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