朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『痛い靴のはき方』。
イラストレーターの益田ミリさんが、ありふれた日常に見つけた小さな幸せ。さえない気分の日や心が乾いているときにオススメのエッセイ集です。
『痛い靴のはき方』
著者:益田ミリ
出版社:幻冬舎
夕暮れどきの渋谷の街。ミリさんはぼんやりとさびしくて、友達をご飯に誘おうと思うのだけれど、そんな気持ちのままでぶらぶらするのもいいなと考え直す。混雑した街をひとり歩きながらぼんやりしたさびしさに浸っているうち、いつしか甘いものが欲しくなる。どこかでアップルパイを買おう。
夕方のぼんやりとさびしい気持ち、よくわかります。甘いお菓子を買って帰りたくなる気持ちも。でも、夕焼け空を見上げてため息つけば、まあいいかと思えてくる。夕暮れどきはゆるやかに気持ちを切り替える時間なのかもしれません。
「よそん家の洗濯物、夕日に当たっていたのが、きれいだった」心にぐっとくる夕方のシーンがいろいろ出てきます。
心がささくれた日、ふらりとカフェに入ったミリさん。大好きなサバランを食べたらちょっと元気が出た。旅先で夕食の店を探しながら思う。人生にはうまくいかなかったこともあるけれど、いつも、お腹は、ちゃんと減った——。
不安な気持ちになったとき、心細い気持ちになったとき、まあ、甘いものでも食べてみて。ミリさんがそんなふうに語りかけてくれている気がします。
※更新をしばらくお休みさせていただいておりましたが、少しずつ再開しています。いつもご覧になってくださっている読者の皆様、またときどきのぞいてくださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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