今朝のカフェボンボンメニューは、『ピーナツ・バターで始める朝』。
作家・片岡義男の日常を軽やかに映し出すエッセイです。
『ピーナツ・バターで始める朝』
著者:片岡義男
出版社:東京書籍
ピーナツ・バターで始める朝。
朝の明るい陽射しが注ぐキッチンが目に浮かぶ洒落たフレーズですね。まさに「朝時間」にぴったりのタイトルの本なので、みなさんにおすすめするのも特別な気分です。
43編の短い文章につづられる作家の日々はとても軽やか。ピーナツ・バターとの再会、スパゲッティ・ナポリタンの考察、幼い頃食べたアイスクリームの味。文房具を買う旅、60年代のヒットソング、買い損ねたペーパーバックのこと。
さまざまな食べ物や旅の記憶が「僕」と結びつき、新たな興味を次々と呼び起こしていく。恋愛小説の名手の日常の断片には、自由でからりとした空気が漂っています。
この本の「朝時間」は、ピーナツ・バター&ジェリーの朝食。
グレープ・ジェリーはピーナツ・バターと一心同体なのだそうです。パンの片面にピーナツ・バター、もうひと切れのスライスに濃い紫色の葡萄のジェリーを合わせて。ぜひ召し上がってみてくださいね。
素敵な週末を。
Love, まっこリ〜ナ