今日のカフェボンボンは、新刊『ぱっちり、朝ごはん』。
阿川佐和子、角田光代、万城目学、よしもとばなな、久住昌之ら35人による朝ごはんアンソロジー。さまざまな朝食を朝の風景とともにお楽しみください。
『ぱっちり、朝ごはん』
出版社:河出書房新社
朝ごはん日和、白いお味噌汁、海苔と卵と朝めし。目次を眺めているだけで幸福な気持ちになる。
井上荒野さんの懐かしい朝食の記憶。休日の朝のメニューは、キャベツ炒めとトーストだった。炒めたキャベツの甘い匂いが、今も日曜日の朝の気配を運んでくる。
向田邦子さんが子どもの頃、朝食は妙に静かだった。「それでいて活気があった」のは、短い時間に忙しく立ち働く母や祖母の勢いが、朝の食卓にも流れていたから……。
胸をつかれる朝ごはんもある。若い兄を戦場に送り出す朝の別れに妹が炊いたごはん。それは、うすくれないのさくらごはんだった。
忘れ得ぬ記憶と結びついた朝ごはん。朝食、朝御飯、朝ご飯、朝めし、モーニングと表現も人それぞれ。みなさんの朝ごはんにはどの言葉が似合いますか。
さまざまな想いのこもる朝ごはんを知ったあとには、自分のいつもの朝の食卓が愛おしくなります。
Love, まっこリ〜ナ
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