今日のカフェボンボンの本棚は、『こんがり、パン』。
パン好きさんにおすすめのパンアンソロジーをお届けします。宮下奈都、津村記久子、佐野洋子、川上弘美、山口瞳、池澤夏樹、長田弘ら41人のパンにまつわるエッセイ集、新刊です。
『こんがり、パン』
出版社:河出書房新社
パンの時間、パンの幸せ。それは本当にもう人それぞれで、パンに寄せる思いもずいぶん違う。
江國香織さんの思い出のフレンチトーストは、恋人との幸福な朝食と結びついている。夜中にこっそりハチミツパンを食べるのは穂村弘さん。パンが秘密めくのは滴る蜜のせいかも。パンってそそられるものなのです。
増田礼子さんは子どもの頃「ろばのパン屋さん」のパンに片恋をした。蜜の少ないクリームパンに感じたのは「甘い悲しさ」だった。香ばしいパンの匂いは、ほろ苦い思い出も呼び覚ます。
詩人の朝食、ショウガパンの物語、田園のサンドイッチ。味わい深いパンの話がつまった一冊、お楽しみください。
Love, まっこリ〜ナ
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