今日のカフェボンボンは、向田邦子、平野レミ、水森亜土、田辺聖子、安井かずみら約30名による、若々しく奔放な魅力にあふれたエッセイ・アンソロジー。
さまざまな分野でひとつの時代を築いてきた女性たちが、20代、30代の比較的若い頃に書いた文が大半を占めています。なかでも、平野レミさんの『ド・レミ前奏曲』は人柄そのままの面白さです!
『FOR LADIES BY LADIES ー女性のエッセイ・アンソロジー』
編者:近代ナリコ
出版社:筑摩書房
押し寄せる時代の波をどんなふうに乗り越えてきたのか。そこに見え隠れするのは、がむしゃらや熱中、恥じらいとためらい。素晴らしいキャリアを築いた彼女たちも、若い頃は手探りで心細い毎日を生きていた……。
タフで一本気。心根はかわいらしく繊細な日本女性が、エールを送ってくれているように感じます。
素敵な女性たちがたくさん出てくるけれど、シューズデザイナーの高田喜佐さんの色っぽくてかわいらしいお母さんには憧れちゃう。とにかくもてもてぶりが半端じゃないの。喜佐さんが高校生の時、ボーイフレンドたちに君よりお母さんとデートしたいと言われたそう。それがずっと続いているというのがすごいでしょ!?
自分に正直で無邪気、純粋で天真爛漫、恥じらいがあって少女っぽいところ。それがお母さんの色っぽさ、かわいさの根源なんですね。自分の好きなことはすべて教えてくれたお母さん。お洒落や洋裁、スケートやビリヤード、お祭りや両国の花火も。
著者たちの青春の頃を写した白黒の写真が、その個性の強さと美しさを雄弁に物語る。黒柳徹子や湯川れい子の若々しい姿が愛らしい。
Love, まっこリ〜ナ
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