今日のカフェボンボンの本棚は、『３時のおやつ』。
平松洋子、森見登美彦、ミムラ、宮下奈都、山崎ナオコーラ、柚木麻子ら30人の人気クリエイターが語る、おやつにまつわるエッセイ・アンソロジー。甘くてやさしいおやつの思い出をゆっくり味わってください。
『３時のおやつ』
出版社：ポプラ社
子どもの頃、おやつの時間は１０時と３時だった。メインはやっぱり３時のおやつ。３時があるから１０時のおやつはよけいに嬉しかった気がする。
万城目学さんにとっておやつといったらタルト。理想はシンプルで無愛想なタルト。幼稚園の時に出会ったタルトの味を求めて今日もさまよう。
深夜の３時のおやつって！？ 酔っ払って夜中に大好物の揚げおかきを作った絲山秋子さん。記憶はないのに揚げおかきの痕跡はあった。
安東みきえさんのせつない思い出。料理が得意でないお母さんに「ケーキを作って」と何度もせがんだ。お母さんはいつも決まり悪そうにうつむいていた……。
お父さんが膨らませ方を教えてくれた風船ガム、学生アパートで食べたペヤングソースやきそばの悦楽、手作りのラムネ菓子。おやつの記憶がよびさます、鼻の奥がつんとするようなやさしい時間。
３時のおやつの「朝時間」は、ロバのパン屋さん。
蒸しパンの箱を引くロバがやってくるのが嬉しかった。金原瑞人さんの子どもの頃の思い出です。
Love, まっこリ〜ナ
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