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休日の朝のための読書リスト。おうちで世界を旅する本、オススメ3冊

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、世界を旅する本

今は遠くに行けなくても、本で心は旅をする。家で毛布にくるまりながら、知らない国へも出かけていける。世界に向かって開く扉のような3冊を選びました。おうち読書で楽しい旅を。


トーベ・ヤンソン短篇集
著者:トーベ・ヤンソン/編訳:冨原眞弓
出版社:筑摩書房

北欧の島やイタリアを舞台にした物語に旅心誘われて。『ムーミン』シリーズの作者、トーベ・ヤンソンが大人のために書いた短篇小説集です。

フィンランドの孤島で生まれた物語には、小さな島の自然の息吹が宿っている。夜明けの浜辺、朝の光が満ちた小屋、雨と夜の沈黙。刻々と変化する島の光景から、独特な風合いのストーリーが立ち上がってくる。どこか風変わりでユーモラスな登場人物は、ムーミン谷の住人たちに通じるところがあるかもしれません。そして、彼らはいつも旅の途中にいるかのようです。

「夏について」「植物園」「リヴィエラへの旅」「軽い手荷物の旅」など二十篇を収録。いつでもどこかへ身軽に行けるような、旅の気分にあふれた一冊です。


ポケットに外国語を
著者:黒田龍之助
出版社:筑摩書房

ゴキゲンで楽しい語学のススメ。常識にとらわれない語学の勉強法を紹介するエッセイ集です。英語やロシア語をはじめ、さまざまな外国語と出会う楽しみを伝えます。

古本屋でふと見つけた知らない外国語のテキスト。ポップな挿絵が素敵なその本は、スウェーデン語の教科書でした。著者はベッドに寝そべりながら挿絵を楽しく眺めます。それはずいぶん昔の語学書だったけれど、時代遅れだってかまわない。だって、外国語の目的はコミュニケーションだけに限らないから——。「その頃のスウェーデン語がわかったら、大好きなアストリッド・リンドグレーンの児童文学が読めるようになるかもしれない」という言葉にぐっときました。

ごく軽い気持ちで、はじめての外国語にふれてみたくなる。外国語への扉が開ける素敵な本を。


世界を食べよう! 東京外国語大学の世界料理
編:沼野恭子
出版社:東京外語大学出版会

食で地球を旅する本。東京外国語大学の先生たちが、世界各国の「食」文化を紹介するユニークなエッセイ集です。

あの国の主食は? 食事の時のあいさつは? モンゴルの白い食べ物・赤い食べ物って? ミャンマーの麺料理・寄進用の人レシピの作り方は? 世界の美食ベスト1は? 食文化の多様性を感じさせる興味深い話題が目白押しです。ちなみに「世界の美食ナンバー1」に選ばれたのはタイ料理のマッサマン・カレー。タイ文学の美しい詩にも歌われているそうです。

この本の魅力は、先生方が歴史、文学、美術、言語学などそれぞれの専門分野の視点から「食」を語っているところ。料理のレシピも掲載しています。

くわしくはこちらの記事をどうぞ。
『トーベ・ヤンソン短篇集』
『ポケットに外国語を』
『世界を食べよう! 東京外国語大学の世界料理』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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