朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、明るい気分になれる本。
心配なこと、不安なことがたくさんあって心は曇りがち。そんな毎日が続くときは、少しでも気分が明るくなる本でリラックスしてください。朝の日差しのような柔らかい光が心にさしこむ3冊をセレクトしました。
料理が幸せをつなぐ。
29歳の女子四人組が、おいしい食べ物を手がかりに恋の悩みやトラブルを解決。料理と友情の物語が元気をくれる一冊です。
とびきりおいしいお稲荷さんは、こっくりと甘い恋の味がする。それから、ふっくらキツネ色の甘食、キスの味のハイボール、雪の日に作るおせち。おいしい料理が4人の心を深くつないでいきます。ピンチのときは、なにはともあれ、おいしいごはんと女友達。彼女たちがそばにいてくれると思うだけで、心がほんのり温かくなります。
『あまからカルテット』
著者:柚木麻子
出版社:文藝春秋
いつもの朝が来るように。
夫婦脚本家・小説家の木皿泉のエッセイやインタビュー、シナリオなどを収録した一冊です。
ふたりが言葉を通して伝えてきたこと。それは、帰る場所があると思えるだけで人は生きていけるということ。いま見えているものだけがすべてではない。どんなにつらいときでも、またいつもの朝がくるから……。
何気ない日常に、夫婦の小さなよろこびがにじみでて、じーんとします。ささやかで、たよりない毎日を大切に守りたくなる本をぜひ。
『木皿食堂2 6粒と半分のお米』
著者:木皿泉
出版社:双葉社
ほっこり家族小説。
ロハスに凝り始めた妻に困惑する夫やネットオークションにはまった主婦……。これはちょっと家庭の危機かも!?と思えるような出来事をユーモラスに描いた家族小説です。
ある日突然、会社が倒産してしまったサラリーマン。翌日から初めて主夫になったけど、意外にこれが性に合う。再就職より幼稚園に通う息子のお弁当と今夜の献立、上手なアイロンのかけ方が気になって。息子がお弁当のブロッコリーを残さず食べるように、パパがあれこれ工夫するのもなんともほほえましいのです。
6つのストーリーに描かれている出来事は、どこの家庭にも起こりうること。ピンチのあとにまた、平凡な毎日が戻ってくればなんにもいらない。クスリと笑えて心にしみます。
『家日和』
著者:奥田英朗
出版社:集英社
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『あまからカルテット』
*『木皿食堂2 6粒と半分のお米』
*『家日和』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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