今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、奥田英朗の『家日和』。
ロハスに凝り始めた妻に困惑する夫やネットオークションにはまった主婦……。これはちょっと家庭の危機かも!?と思えるような出来事をユーモラスに描いた家族小説です。
「家においでよ」「妻と玄米御飯」など6つの短編を収録しています。
『家日和』
著者:奥田英朗
出版社:集英社
ある日突然、会社が倒産してしまった36歳のサラリーマン。翌日から初めて主夫になったけど、意外にこれが性に合う。再就職より幼稚園に通う息子のお弁当と今夜の献立、上手なアイロンのかけ方が気になって……。
今までの夫婦の役割を入れ替えても問題なし。日常はうまく回り出す。息子がお弁当のブロッコリーを残さず食べるように、パパがあれこれ工夫するのもなんともほほえましいのです。
6つのストーリーに描かれている出来事は、どこの家庭にも起こりうること。この小説を読んでいると、なにがあってもなんとかなりそうな気がしてくる。想定外なことが起こったからこそ、こんなきらめく瞬間に立ち会える。ピンチのあとにまた、平凡な毎日が戻ってくればなんにもいらない。
クスリと笑えて心にしみます。夫婦げんかをした時にも効き目ありそうです。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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