今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『6粒と半分のお米』。
ささやかで、たよりない日常を大切に守りたくなる。夫婦脚本家・小説家の木皿泉のエッセイやインタビュー、シナリオなどを収録した一冊です。
『木皿食堂2 6粒と半分のお米』
著者:木皿泉
出版社:双葉社
ダンナさんの誕生日に送られてきた小包に、お米が三粒まぎれこんでいた。次の日もその次の日も数粒ずつ。お米を見つけるたびふたりは嬉しくて、そのお米が夫婦を守るために友人が送ってくれた使者のように思えてくる。
こんな何気ない日常に、夫婦の小さなよろこびがにじみでて、じーんとします。
ふたりが言葉を通して伝えてきたこと。それは、帰る場所があると思えるだけで人は生きていけるということ。いま見えているものだけがすべてではない。どんなにつらいときでも、またいつもの朝がくるから……。
お金や数字といった結果だけがすべてではないとも。フィギュアスケートの浅田真央さんがソチオリンピックで見せた素晴らしい演技についても触れています。彼女が見せてくれたのは「魂」というものだったと木皿泉さん。そして今日、私はふたたび「魂」を感じながらオリンピックを見ています。
心の琴線に触れる言葉と出会える一冊をぜひどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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