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旅先で読みたい本②トーベ・ヤンソン短篇集

 

今日のカフェボンボンは、旅先で読みたい本第二弾。
ムーミンの作者トーベ・ヤンソンのベストセレクション短編集をお届けします。

北欧の島やイタリアを舞台にした物語に旅心誘われて。旅先での読書には、ショートストーリーがよく似合います。

20140421

トーベ・ヤンソン短篇集
著者:トーベ・ヤンソン/編訳:冨原眞弓
出版社:筑摩書房

フィンランドの孤島で生まれた物語には、小さな島の自然の息吹が宿っている。夜明けの浜辺、朝の光が満ちた小屋、雨と夜の沈黙。刻々と変化する島の光景から、独特な風合いのストーリーが立ち上がってくる。

どこか風変わりでユーモラスな登場人物は、ムーミン谷の住人たちに通じるところがあるかもしれない。そして、彼らはいつも旅の途中にいるかのようです。

植物園に通う年配の男二人を巡る「植物園」はとくに心魅かれる作品。美しい植物園の描写も意外な展開も深い余韻を残す。植物園というのはとてもエキゾチックな場所のひとつだと思う。

「夏について」「リヴィエラへの旅」「軽い手荷物の旅」など20篇を収録。トーベ・ヤンソンの魅力がつまった珠玉の短編集です。

フィンランドの夏の小島を舞台にした『少女ソフィアの夏』もぜひ。

2014年はトーベ・ヤンソンの生誕100周年。
2014年はトーベ・ヤンソンの生誕100周年。

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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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