今日のカフェボンボンは、旅先で読みたい本第二弾。
ムーミンの作者トーベ・ヤンソンのベストセレクション短編集をお届けします。
北欧の島やイタリアを舞台にした物語に旅心誘われて。旅先での読書には、ショートストーリーがよく似合います。
『トーベ・ヤンソン短篇集』
著者:トーベ・ヤンソン/編訳:冨原眞弓
出版社:筑摩書房
フィンランドの孤島で生まれた物語には、小さな島の自然の息吹が宿っている。夜明けの浜辺、朝の光が満ちた小屋、雨と夜の沈黙。刻々と変化する島の光景から、独特な風合いのストーリーが立ち上がってくる。
どこか風変わりでユーモラスな登場人物は、ムーミン谷の住人たちに通じるところがあるかもしれない。そして、彼らはいつも旅の途中にいるかのようです。
植物園に通う年配の男二人を巡る「植物園」はとくに心魅かれる作品。美しい植物園の描写も意外な展開も深い余韻を残す。植物園というのはとてもエキゾチックな場所のひとつだと思う。
「夏について」「リヴィエラへの旅」「軽い手荷物の旅」など20篇を収録。トーベ・ヤンソンの魅力がつまった珠玉の短編集です。
フィンランドの夏の小島を舞台にした『少女ソフィアの夏』もぜひ。
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Love, まっこリ〜ナ
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