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ムーミンと北欧の夏『ムーミン谷の夏まつり』

 

今朝も暑いですね! 夏の気配を感じると『ムーミン谷の夏まつり』が読みたくなります。

物語の舞台は、白夜の夏のフィンランド。ムーミントロールたちが北欧の美しい夢の世界へと誘います。

20120705

新装版 ムーミン谷の夏まつり
著者:トーベ・ヤンソン/下村隆一訳
出版社:講談社

夏の夕ぐれ、平和なムーミン谷が火山の噴火に襲われ、大水に流されてしまったムーミン一家と仲間たち。途方に暮れていると、ちょうどへんてこな建物がぷかぷか流れてきて、一家はそこに移り住むことにします。

お化け屋敷のような建物はじつは劇場なのですが、それを知らないみんなは、小道具や衣装部屋に驚いちゃう。大騒動が巻き起こるなか、なんとみんなでお芝居をすることになり……。

奇想天外なストーリーのゆくえ、風変わりな登場人物たちがすばらしく魅力的です。

スナフキンもちびのミイも大活躍します。ミイが裁縫かごにもぐりこむところはすっごくかわいい。「えっ?」と思うほどミイって小さいんです。だって、糸巻きと同じくらいの大きさなんですよ!?

モノクロの挿し絵はとてもシックで、幻想的な北欧の夏の気配が漂います。このあたりの大人っぽさとキャラクターの愛らしさが絶妙のバランスですね。

ムーミンの「朝時間」は・・・ムーミンママお手製の朝ごはんのバスケットに、ムーミンが勇気りんりんになるシーン。サンドイッチの包み紙には、「チーズ」や“上等の「ソーセージ」の文字。ママのやさしい心づかいが嬉しいですね!

本のお供には、「おはよう」と包みに書かれたサンドイッチをどうぞ。

Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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