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ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの『不思議の国のアリス』

 

幻のアリスがいざなうワンダーランドへ。

1966年、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンが、フィンランド語版『不思議の国のアリス』のために描き下ろした本です。

20140915

不思議の国のアリス
著者:ルイス・キャロル/絵:トーベ・ヤンソン/訳:村山由佳
出版社:メディアファクトリー

トーベ・ヤンソンのアリスは、いままでに見たどのアリスとも似ていない。シンプルな線で描かれたまっすぐな長い髪のアリスは、すらりと背の高い北欧の女の子を思わせる。憂いを帯びた表情は幽玄の世界の人のようにはかなげです。

アリスは不思議の国の冒険に翻弄されて、どんどん落っこちて、流されて、途方にくれているようにみえる。

アリスを囲む不思議の国の住人たちはというと、ドードーやネズミやイモムシもみんな、ムーミンのキャラクターのように、生き生きとユーモラスな姿で描かれている。チェシャ猫はかなり怪しい顔! ヒゲをはやした帽子屋はシブいです。

トーベとアリスの素敵な組み合わせが、うっとりするような不思議の世界を生み出しています。

2014年はトーベ・ヤンソンの生誕100年の記念の年。世界各地でお祝いのイベントや展覧会が開かれています。

以前ご紹介したトーベ・ヤンソン初期短篇集『旅のスケッチ』もぜひどうぞ。

Love, まっこリ〜ナ

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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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