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愛のイメージを散りばめた『寺山修司少女詩集』

 

今日のカフェボンボンの本棚は、『寺山修司少女詩集』

寺山修司がつづる少女の心もよう。さまざまな愛のイメージが散りばめられた詩集です。

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かなしいときは海を見にゆく。少女はいつも沖のかもめを眺めてる。海の起源は、たった一しずくの女の子のなみだでした。なみだはどうしても止まらなくて地球を水びたしにしたのです。

ハートの形をした一篇の詩。蝶、恋の本、ローランサンを読んだ夏。左右はしっこには「みずえ」という少女の名前。甘いハートはこんな小さな言葉のかけらでできている。

寺山修司の少女は、猫のようにとらえどころがない。ときどき残酷なのは、少女がひとりぼっちだから? いいえ、まだほんとうの愛を知らないから……。

少女詩集の「朝時間」は、「ヒスイ」の一節より。

なみだを遠い草原に
ヒスイをきみのてのひらに

リリシズムにあふれた一冊をどうぞ。

20150804
寺山修司少女詩集
著者:寺山修司
出版社:角川書店

Love, まっこリ〜ナ

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https://asajikan.jp/author/14/

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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