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忌野清志郎、伝説の詩集

 

今日のカフェボンボンは、『エリーゼのために』

忌野清志郎の初期の作品を収めたみずみずしい詩集。「雨あがりの夜空に」から「スローバラード」まで、RCサクセションの歌詞を中心に、未発表のものも含め65篇を収録しています。

20121216

エリーゼのために
著者:忌野清志郎
出版社:角川学芸出版

耳にした瞬間に忌野清志郎とわかる、またとない歌声。あの声がこの詩集を開くと聞こえてくる。詩集でメロディのある歌を読むのは、とてもプライベートで、親密な体験という感じがする。

詩の言葉を読んで思い浮かべる忌野清志郎の顔、息づかい、声、シャウト。詩の中に人それぞれの清志郎がいて、みんな違う。それは詩を読むたびにも変わるのだと思う。

歌ならばイントロがある。それじゃあ、詩のタイトルと一行目とのあいだには何があるんだろう?「トランジスタ・ラジオ」のあのいかしたイントロが聞こえてくるときもあるし、そうでないときもある。なんか不思議。私は清志郎さんが「オイラ」って歌うのが好きだから、詩の中にオイラを見つけるたび嬉しくなる。

この詩集の「朝時間」は、「釣りに行かないか」。

駅前で偶然君に会えるなんて、今日はいい日。多摩川へ一緒に釣りに行こう。そんなシンプルで素敵な詩です。本のお供には、ジンライムをどうぞ。「雨上がりの夜空に」にちなんで……。

Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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