【朝の恋愛小説:やっぱり朝は二度寝が好き 】 Vol.15 やっぱり心は作品に現れる。

 

【朝の恋愛小説】 Vol.15 やっぱり心は作品に現れる。

「萌乃さん、萌乃さん、いいんじゃない!」

はっとして、我に返った。
いつのまにか、アレンジメントができていた。

先生が嬉しそうに良い点を話している。他の生徒から拍手を受け、頭を下げるのだが、その頭の中は藤井君でいっぱいだった。

その帰り、LINEで早速雪乃に報告すると、早速空いてる日程が送られてきた。

さっき、ともだち登録したばかりの藤井君にも送信完了。
プロフィール写真に、子供や彼女らしき人が写っていないことも確認済だ。

付き合えるなんて思っていないけど、結婚しているとなるとショックを受けるものだ。

藤井君から、すぐに返信があった。
来週の藤井君のトレーニング後、ということになった。

ドキドキが止まらず、枕をぎゅっと抱えてしまうほど。
10年前の自分に戻ったみたいだ。

すると、枕の下に追いやられていたスマホが震えた。

雪乃かな? いや・・・誠士だ。

「ごめん、あの後忙しくなって。やっと落ち着いたところ。来週の木曜はどう?」

その日は、藤井君との飲み会の日だ。

(この小説は、毎日更新です。続きはまた明日!)

 

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物語の登場人物

立川萌乃(もえの) 28歳

静岡出身。銀行の一般職。趣味で、フラワーアレンジメントをならう。早起きできる朝美人に憧れている。

新城雪乃(ゆきの) 28歳

萌乃と同じ高校時代からの友人。なんでも出来る格好いい人物として萌乃からは頼りにされている。

藤井倫太郎(りんたろう)28歳

萌乃、雪乃と同じ高校のサッカー部出身で東京の大学へ進み、留学。外資系投資銀行につとめるいわゆるエリート。

木村ことみ 28歳

萌乃の同期で、同じ支店にずっと勤めている。常識人であり現実主義者。

柳原誠士(せいじ)28歳

萌乃とことみの同期入社である、総合職の銀行マン。

近藤裕太(ゆうた)24歳

萌乃がフラワーアレンジメントの教室の隣にあるパーソナルトレーニングスタジオのトレーナー。

 

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朝の小説シリーズ

毎朝読みたい小説シリーズ「やっぱり朝は、二度寝が好き。(完)」「シンデレラの朝ごはん(完)」
Written by

石垣モンブラン

幼少期から創作好きで、3歳児で替え歌発表(笑)、小学時代に学習発表会の脚本、絵本を制作、中学から新体操やダンスの振付をはじめる。現在は、小中学生のミュージカル劇団「リトル・ミュージカル」主宰。台詞をこどもたち全員で創るという他にはないミュージカルの脚本原案、作詞作曲、振付を担当。だけど大人の恋愛模様が大好き。ライトノベルや映像脚本も執筆し続ける。

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