江戸のお侍がパティシエになっちゃった!
読後しばらくは「ござる」口調になっちゃうこと請け合い。それほど侍・木島安兵衛のキャラクターは強烈です。
『ちょんまげぷりん』
著者:荒木源
出版社:小学館
江戸時代からお侍が現代にタイムスリップする物語。お侍と現代的な考えのシングルマザーがひとつ屋根の下で暮らすことになったら、どんな対立やトラブルが待っていることやら。と思いきや、意外にうまくいくのが面白いとこ。
仕事で忙しいひろ子にかわって、安兵衛は家事に奮闘。最新テクノロジーに驚き慌てふためきながらも、主夫としての務めを完璧に果たすようになるんです。やがては、お菓子作りに目覚め、天才パティシエにまでのぼりつめ……。
武士道とパティシエ道。両方を極めることはむずかしそう。次元の異なる2つの道を安兵衛はどんなふうに進んでいくのか。ひろ子の息子が安兵衛を慕い、本当の父と子のようになっていくのが感動的。親子の情は時代も超えられる気がしました。
安兵衛の心に宿るのは、本物のサムライ魂。りりしくまっすぐ、人情味あふれてかっこいいのだ。
Love, まっこリ〜ナ