今日のカフェボンボンは、『江戸の用語辞典』。
江戸の暮らしや文化がよくわかる、画期的な辞典です。豊富でわかりやすいイラスト解説が威力を発揮、ピンとこなかった江戸の言葉も、たちまちイメージできるようになります。
『イラスト・図説でよくわかる江戸の用語辞典』
編:江戸人文研究会/文・絵:善養寺ススム
出版社:廣済堂出版
見て楽しい、読んでガッテン。たとえば、髪型の絵を見れば、身分による違いが一目瞭然。子どもの髪もいろいろです。『子連れ狼』の大五郎の髪型は芥子坊主。お煙草盆(おたばこぼん)という女の子のかわいい髪型も。頭巾や下駄、当時の乗り物のかごも多種多様です。
江戸の人々が物事を「間思考」でとらえていたというのが新鮮でした。時間を表す場合でも、ぴったり何時を指すのではなく、幅をもたせて考えていたんですね。時間は暮らしの基本ですから、こういう「間」の感覚が、江戸の文化に反映されていたのでしょう。
私の好きな言葉“侠気(おとこぎ)”を引いてみますと、「下町の男の鑑となるような男伊達(おとこだて)のことでございます。サバサバしていて、弱きを助け強きを挫く心意気で、鯔背(いなせ)な勇み肌を申します。また、そんな女性はお侠(きゃん)と申します」。
かっこいい。男伊達、お侠も引いてみようと、次々と興味が広がっていく。時代小説、時代劇、古典落語の楽しみかたに奥行きが出ること請け合いです。
Love, まっこリ〜ナ